カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

予約の意味が分かってなかった件

2021-09-29 | つぶやき

 地元の図書館を利用するようになって、これはこれで大変にありがたいし、楽しい毎日になってよかったな、と思うのだが、図書館の仕組みをよく知らなくて、一人で困惑した日々を送っていたのも確かである。それって普通の常識だったのだろうか?
 まず、ネットで図書館とつながることができて、これが見た目ではたいへんに便利な気がしていた。自分のカードとも連動しているから、ログインすると自分が借りた図書が何であるかとか貸出期日も分かる。22日間も借りられるし、最大50冊(最新号でなければ雑誌も含まれる)も借りることができるので、これが無いと分からなくなるだろう。今のところ遠慮して2冊にしてみたが、ふつうに借りていたらこんなことにはならない。無くしたら申し訳ないし、どのみちそんなことをしても読了がかえって遅くなるだけのことなので、おそらく最大50冊借りるなんてしないだろうとは考えられるものの、僕が年金暮らしになったりとか、別の事情で失業するなどした場合には、そういうケースも出てくるかもしれない。
 そういう訳でログインすると右上の方に「マイ本棚」「貸出中」「予約中」「カート」というのがある。マイ本棚は備忘のメモのような感じとだいたいわかる。貸出中には2とカウントされている。クリックすると前述のように内容と期日がわかる。問題は予約とカートだ。
 そういえば予約ができるという最初に説明があったようで、予約できた本は、別の窓口でお取り置きができるようなことを言っていたな。なんという親切なサービスがあるんだろう、と少なからず感動を覚えた。今は図書館に来ているので、本は探して読まなければならないが、それを代行してやってくれるのか……。
 普通、そんな風に理解するんじゃなかろうか。いや、僕がそんな風に勘違いするのはおかしいことのなのか? 
 これは後でパソコンをいじっていて、図書館に探している本があるのか検索して、カートに入れられるとわかった。そうして、カートにたまった本の予約のクリックをして、はて、かなり困惑することになった。それというのも「受取館に在庫の資料があるため、予約できません」という表示が出たのだ。いや、僕は在庫があるから予約したのに、どういう意味なんだ? 図書館の案内文を最初から読み直し、考えをまとめようとしたが、その意味は結局分からなかった。ネットでよそのまちの図書館の案内などを読み、徐々にその言わんとすることがわかるまで、数時間を要したと思う。
 要するに予約というのは、すでに借りられてすぐに読むことができない本を予約しておいて、返却されたら取り置きしてくれるシステムらしい。または、この図書館にはなくて、別の連携(提携しているというか関連する図書館。長崎県立だから、長崎市などにも別の関連する県立図書館があるんだろう。何しろそれが移転してきたんだから:これは長崎県民しか知らないことですね。すいません)図書館にあるとか、またはひょっとして購入する予定に入れてくれるなども多少は期待できるシステムなのかもしれない。
 それはそれで便利かもしれないが、ではカートというのは何か誤解を生むものではないか。そういうのは購入する前段階だと簡単だが、しかし具体的にすでに仮にキープできているような錯覚を起こしてしまう。それを予約に移すんだから、てっきり取り置きだとばかり思っていた。
 それにしても実際のところは、在庫があるはずだけど、なぜか探せなかった本が中心になっていて、それは何故だろう、とも思っていた。詳細を見ると、閉架(プラス人の名前が続く場合もあるようだ)というのもある。表の書架に出すのも限りがあるために、別の場所に保管してあるという意味だというのも、ネットで他の図書館の案内で読んで理解できた。なるほど、それで見つけられなかったのだ。
 僕が借りたい本の多くは、結局は係の人に尋ねて手に取る仕組みであるらしい。よっぽど人気がないか、古いか、またはその両方を兼ね備えた本なのかもしれない。だから買えなかったのかもしれないともいえる。
 さらにホームページには人気の予約の本のリストがあって、これを見て僕は少なからずショックを受けた。そこらあたりの本屋でも買える本ばかりじゃないか。さらにおそらくベストセラーとも連動していて、そうではあるが、なんとなく流行りとは少し古い。これは作家や出版社への営業妨害ではないか? まあ、よく考えると行政のやることだから、そういうことに無頓着で仕方ないが、図書館の根本的な役割として、何か大きな問題がありそうな気がする。
 また出たばかりの新刊書だから、高くて買えないんだ、という理由がありそうなことは分かる。売れる本なんだから、ちょっと待てば廉価版(文庫など)が出るだろうにな、とは思うがごもっともだ。でも少し前のベストセラーなんかがいまだに予約で出ていて、そんなのネットで買えば1円のものもあるだろう(送料が300円くらいするかもしれないが)。まあ、それもいいか……。
 でもまあ僕に関して言えば、図書館はやっぱり販促機関にはなっているはずだ。それというのも検索しながら結局本を買ってしまうことになったし、図書館で確認して買うことになったというのもあった。そうして借りて読んでみて、やっぱり書き込みできないし、読んでしまったとしても、面白かったらやっぱり買い直すだろう。買い直すけど、その前にやっぱり事前に読んでしまう。図書館というのは、つまるところそういうものなんじゃなかろうか。
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