暑くなってマラソンシーズンは終わってしまった。大きなレースは行われないにせよ、選手たちは夏に走らないわけではない。長めのトラック競技はあるだろうし、クロスカントリーのような大会もあるかもしれない。しかしまあ、夏にフルマラソンなんてことは、オリンピックならともかく、そんなにあるわけではない。無いわけではないが、一応のシーズン終了である。
マラソンでは、途中給水がある。どうしてものどが渇いて仕方ない、というより、補給することにより、体力や、その他の機能にも影響のあることなのかもしれない。走りながら取るのでなかなかに難しそうで、必ずと言っていいほど、失敗するランナーがいる。その後何度か別の水やスポンジなども取る機会があるのだが、なんだかそれすら諦めているような人もいる。そういうのは精神的に何かダメージがあるんじゃないかと心配になってしまう。
最近の国際競技では増えているように感じるが、給水を失敗した選手に、自分が飲んだ後のドリンクを手渡しているランナーを見かけるようになった。そうして複数の人間で回し飲みしたりする場合もある。競っているとはいえ、こういうのはお互い様じゃないか。ということか。以前は同じチームだとか、いわゆる仲間限定だったかもしれないが、今では日本人と招待選手が混ざって給水のやり取りをしていることもあるようだ。マラソンランナーは、そんなにごくごくやっているわけでなく、ちらっと飲んでるな、という程度のようだけど、きっと力の湧くものなのであろう。
ところでこの水のようなものの回し飲みなのだが、ときどき廻って来る時がある。もうやらなくなってしまったが、遊びでサッカーやってた時とか、登山なんかでもあるかもしれない。おい、っという感じでペットボトルが回って来る。そういう時は、ほとんど何も考えずごくごくやって、次に回す。いらん、というのもいるが、それも気にしない。
じゃあこれを、ストローで飲んでいるジュースなどならどうだろうか? 比較的付き合いの浅いカップルなら、喜んで同じストローでしそうだが、どうだろう。そういうことを調べた実験というのがあるらしく、きょうだいどうしなら抵抗が少なく、友達ならぐっとこれをやれる人が減るのだそうだ。ではソフトクリームならどうだろうか? 直に舐めるものなら、家族以外は無理そうな感じもするが、いける人はどういう人だろう。でもなんだかもう考えたくなくなってしまった。