カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

レスリングの怒りは思うつぼのシナリオの中にありそう

2013-02-20 | 時事

 レスリングのオリンピック除外(候補)のニュースは、確かに日本にとっては衝撃的なタイミングだったとは言える。特に吉田沙保里は、今や国民的なスターといっていいだろう。そういう中、結果的にさまざまな憶測を呼ぶことになった訳だが、今までの国際オリンピック委員会のことを考えると、おいおいまたか、という印象を持つのだけれど。
 オリンピックは国際大会のような顔をしているけど、非常にローカル色の強い大会という感じもする。彼らの大会に参加させてもらっている国がわりを食うというのは、普通に繰り返されてきたことだからだ。
 僕は民放はあんまり見ないので、見るともなしに見たニュースの論調に驚いてしまったのだが、いかにもIOCがレスリングの強い日本いじめをしているかのような解説をしていた。そう思うのも心情的には無理は無いが、やはりちょっと違う感じもしないではない。
 事の発端はIOCがグレコローマン・スタイルを競技から外すよう勧告したにもかかわらず、レスリング協会がそれを拒否した、ということがあったらしい。後にルールを変えることにしたようだが、たぶんこの駆け引きが怪しいという話は聞いた。韓国のテコンドーなどは、要請には素直に従うから外されないのだとも聞く。つまり言うことを聞かないのなら外すしかないという論理らしい。傲慢なのは彼等こそがルールだということのようだ。
 しかしながら、レスリングというのはオリンピックの歴史が古い。結果的に今の様にロシアのお家芸のようなことになってきたが、トルコなどの中東、アジアや米国と広い範囲で人気が高い。徐々に勢力図が変化したということで、人気の無いマイナースポーツとは言えないようである。
 それに実際のところ今回の一番の目的と思われるのは、人気のある地域のロビー活動に期待しているらしいということがあるようだ。特に日本やアメリカなどの資本がオリンピックを支えている現実がある訳で、人気スポーツを除外対象に入れることで、さらにロビー活動を活発化させ、スポンサー料などをかさ上げさせる思惑があるらしい。
 まさに今のメディア世論は、その流れに乗っかって一緒になって日本のロビー活動強化の圧力をかけているように見える。そういう意味ではIOCは、やはりしたたかだということになるようにも思われる。
 さて、そうではあるが、日本が経済大国であるがゆえにこのようになるのであれば、日本はこれからも叩かれる対象であり続けられるのだろうか。
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