往年のカントリー歌手スリム・ホイットマン(1923〜2013年フロリダ州出身)についてある方からコメントをいただきましたが、奇遇なことに丁度彼のレコードを何枚か聴きたくて選んでいたところでした。Slim Whitman の一番好きな写真を一緒に載せて偲びながら外は雪景色の日曜日の超寒い朝、バーボンウィスキーを飲みながら聴く。1977(昭和52)年発売のLPレコード、全盛期は過ぎていたとはいえまだまだ元気に歌っていた頃のものなのでいい
米国盤 Liberty Records L N-10033 Slim Whitman / Red River Valley
(1) Rhinestone Cowboy (2)M r.Ting-A-Ling(Steel Guitar Man)(3)Let Me Call You Sweetheart (4)It's A Small World (5)Somewhere My Love (6)Una Paloma Blanca (7) Red River Valley (8)Too Young (9)Cara Mia (10)When The Moon Comes Over The M ountain
スリム・ホイットマンの魅力って何かな・・・と自分なりに考えてみた。まづは歌い方がとても丁寧です、今どきのロッキンカントリー臭が全くと言っていいほどないのでエレキギターやドラムがうるさいカントリーとは違っています。だから逆に言えば、ビートの利いたロッキンカントリーに慣れている人には物足らなさがあるでしょう。声のキーが高くてヨーデルもとても上手です。昔のカントリー歌手にしては洗練されていて(紳士的)、ジム・リーヴスと同じようにイギリスやヨーロッパで好まれた歌手ではないか・・・と思います。でも、しっかりとカントリー&ウェスタン音楽の伝統を受け継いでいるところがあってスティールギターやフィドル(カントリースタイルのバイオリン)が入ったようなカントリーの古典的な名曲を自身でカバーしてたくさん歌ってくれているんですね、それが案外よくて私がスリム・ホイットマンが好きな理由にもなっています。それと、アメリカ民謡、イギリス民謡のような Folk song、Home song のような誰れでも知っているような曲をたくさん録音して残しているところもいいです・・・” アニー・ローリー ” とか ” Molly Darling (冬の星座)”、” Red River Valley(赤い河の谷間) ”、” Home On The Range(峠の我が家)” など。マーティ・ロビンスにもこんなところがあって商業的にはならなくてもギターの弾き語りのような形でしっかりと録音に残していてくれていました。こんなカントリー歌手は大好きです・・・みんな亡くなってしまってはいるんですが。