西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

チャーリー・プライド ハンク・ウィリアムスを歌う

2009年07月01日 | ハンク・ウィリアムスを歌う
Charley Pride (2) 
米国盤 RCA Records AHL 1-3548 There's A Little Bit Of HANK In Me

(1)There's A Little Bit Of Hank In Me (2)My Son Calls Another Man Daddy (3)Moanin' The Blues (4)A Mansion On The Hill (5)Mind Your Own Business (6)I Can't Help It (7)Honky Tonk Blues (8)I'm So Lonesome I Could Cry (9)Low Down Blues (10)I Could Never Be Ashamed Of You (11)Why Don't You Love Me (12)You Win Again


毎月1日のハンク・ウィリアムス関連の第7弾はチャーリー・プライド(1938年~現在 ミシシッピー州出身)の Hank Williams 集です。1980(昭和55)年に出されたものですが、チャーリー・プライドも全盛時代を過ぎかけていたためでしょうか たしか日本盤は出されなかったはずです・・・・・私は不思議に思ったものです。 かつてチャーリーの ライブ 盤「In Person」で彼が歌う”Kawliga (カウライジャ)”を初めて聴いた時は思わずゾクッゾクッとしたものです・・・・・この歌は歌いこなすのがけっこう難しい曲と思いますが チャーリーは見事に表現していました。チャーリー・プライドは本当にカントリーらしいカントリーを歌ってくれていたのでとても好きでした・・・・・。
さて、補足を加えながら解説をそのまま訳しておきます。

「5年程前からファンの人達から私に ハンク・ウィリアムスを歌うアルバムを出したらどうか・・・・・と提案するような手紙が来はじめていました。そのたびに”maybe someday (いつかはね)” と返事を書いたものですが、とうとうその日がやって来ました。 このアルバム製作のためにスタジオ入りする私はちょっぴりナーバスになっていました。こんなことは初めてではないのですが、強いていえば 私が初めて Grand Ole Opry (テネシー州ナッシュビルにあって古い歴史をもつ最大の Country Music Show )に出演した時の気分に似ています。  幸せな気分と伝説の人に対する畏怖感が同居しているんです。カントリーの世界で常に特別な位置を占める重要人物(Hank Williams のこと)について まさに自分が成し遂げようとしているんだ・・・・ということをずっと考え続けていました。

ハンクの曲には一連の私の気に入りの曲群があります。そこで Jerry Bradley(このアルバムの producer ) と一緒にこの企画をスタートさせた時に、あまり採りあげられないような曲を探したのです・・・・”Your Cheatin' Heart” とか ”Cold, Cold Heart” とかいった曲と違ってあまり聴く機会はないけれども優れた Hank Williams song を・・・・ということでね。
それと同時に、My feeling for Hank ということと His influence(影響) on me ということを兼ね備えたような-これなら-という歌を私は望んでいました。そうしたところ John Schweers が ”A Little Bit Of Hank In Me” という曲を作ってくれたのです。
ところで、私は Hank Williams のことを知らないという人が依然として存在していることに驚ろいています・・・・・もし貴方がそんな人の一人でしたら 今こそ Hank Williams を知る機会だと思いますよ、Country Music の誇るべき宝ですからね。 また、貴方が熱心な Hank の信奉者なんでしたらこのアルバムが期待に沿えるものであるよう願っています。 私は皆さんのためにこのレコードを作りましたが、でもそれは Hank に捧げるアルバムでもあるのです。」・・・・・・・・とチャーリー自身が書いています。

尚、ジャケットについても説明が載っています・・・・・飾りの入ったギターは1940年代中頃にアラバマ州立刑務所の囚人だった Erville Brewer という人がハンクにプレゼントしたもの、ハットとジャケットはハンク最後の映像出演( his last filmed performance と表現してありますが・・・テレビ出演のことか?) となった1952年6月の”The Kate Smith Show” で着用したもの、額はJ.M. Garner という人の絵でナッシュビルのハンクの家に懸かっていたものの複製で、全ては許可を得て The Hank Williams Museum で写したもの・・・・なんだそうです。

(1)以外はハンクの曲 乃至はハンクが歌った曲です。ところで、音的な内容ですが 1曲1曲を単独でポツンと聴くとどれもいいんでしょうが、アルバムを通しで聴くと-もう少しメリハリが利いていないとダレてしまう・・・・・という感じです。  演奏はエレキギター、スティールギター(とてもよい音を出していて good)、ピアノ、生ギター、ハーモニカ、ストリングス等が曲によって使い分けられており The Jordanaires (ジョーダネアズは有名なカントリーコーラスグループです)のコーラスが入っています。僕はこのバックコーラスがチャーリー・プライドの歌をかえって殺してしまっているように感じました・・・・・なんでもかんでもコーラスを付ければよいというものではないと思いますけどね。せっかくの深くて渋い Charley Pride のカントリーボイスが・・・・・・・・(苦)。  私は(2)(4)が好みでした・・・・・・CDになっているかどうか判りません。
Country Legend の2人目は次回に予定しています
コメント (2)
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