西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

ハンク・ロックリン  ハンク・ウィリアムスを歌う

2009年04月01日 | ハンク・ウィリアムスを歌う
Hank Locklin (3) 
米国盤 RCA Victor LPM-2997 Hank Locklin Sings  Hank Williams

(1)Cold, Cold, Heart (2)Why Don't You Love Me (3)May You Never Be Alone (4)Jambalaya (5)Hey, Good Lookin' (6)Your Cheatin' Heart (7)Mansion On The Hill (8)There's Be No Teardrops Tonight (9)I Can't Help It (10)You Win Again (11)Long Gone Lonesome Blues (12)I'm So Lonesome I Could Cry


毎月1日のハンク・ウィリアムス集の第4弾は3月9日に91才で亡くなったハンク・ロックリン(1918~2009年フロリダ州出身)です。ハンク・ウィリアムスよりも先輩の彼が1964(昭和39)年に出したLPレコードで、ご覧の通り Hank Williams の有名曲が並んでいます。
音的には1960年代に始まった甘美なナッシュビルサウンド花盛りの頃なので、ここでもストリングスに男女のコーラスとピアノそれに控え目なスティールギターを入れてモダンな作りになっています・・・・でもロックリンの声が非常にキーが高くて伸びのあるテノールなので曲によってはなかなかよい出来です。  ただ、私的には通しで聴くとちょっと退屈になります、以前にも述べたのですがハンク・ウィリアムスの曲は単純なコードを使っての曲が多いので ある程度緊張感~緊迫感がないと映えないところがあると思うのです。だから単にきれいに歌えばよいかというとそれだけではただのっぺらな起伏の無い雰囲気になってしまう危険性があるのだと思っています。
ハンク・ロックリンの初期に当たる Four Star レコードや RCA Victorレコード初期時代はスティールギター、フィドル(バイオリン)入りの純カントリースタイルだったのでこのアルバムでも半分くらいはそのスタイルでやっていると面白かったかも・・・・・という気がします。 何しろナッシュビルサウンドというのはピリッとしたスパイスの効きがほとんど無いので前回のグレン・キャンベルのLPと同様に歌は上手いけれどあまり面白みが有りません(あくまでも私的な意見ですが)・・・・・何か仕事しながらバックグラウンドミュージックとして流すのがいいかなあ、(3)May You Never Be Alone (7)Mansion On The Hill あたりがよかった・・・・という意見です。

この人1940年代から歌っていて1960年以来 Grand Ole Opry(歴史のあるカントリーミュージックショウ)のレギュラーメンバーであり、アルバムも50枚以上あるし、「Let Me Be The One」とか「Send Me The Pillow That You Dream On (夢の枕を)」 「Please Help Me I'm Falling(迷わせないで)」 「Geisha Girl」等のすぐにピンと浮かぶヒット曲、名唱がある・・・・なんてことを考えると Country Music Hall Of Fame にもとっくの昔に選ばれていてしかるべきなのに未だ選出なしなんですね・・・・・・比較的若手で選ばれているGeorge Strait、 Emmylou Harris 、Vince Gill なんかよりも当然先のはずなのに・・・・・残念なことです。

ところで一般的なことなんですが、私はハンク・ウィリアムスの曲を他の歌手が歌うのを聴くのはとても好きです。ハンク自身の歌ではさえなくても他の歌手がその曲を輝くものに変えてくれる・・・・ということがあるからです。だから「~ハンク・ウィリアムスを歌う」というアルバムに出逢うと興味をそそられて聴いてみたくなるのです。ハンク・ロックリンのレコードもそうした中の1枚でした
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする