西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー&ウェスタン 43 [ ウィリー・ネルソン(1) ]

2008年06月15日 | つれづれに
Willie Nelson (1)
 日本盤 RMP-5135 COUNTRY WILLIE  HIS OWN SONGS

(1)One Day At A Time (2)My Own Peculiar Way(我が道) (3)Night Life (4)Funny How Time Slips Away (時のたつのは早いもの) (5)Healing Hands Of Time (時の流れにいやされて) (6)Darkness On The Face Of The Earth (この世は闇さ) (7)Hello Walls (8)Are You Sure (9)Mr. Record Man (10)It Should Be Easier Now (11)So Much To Do (12)Within Your Crowd

今日日曜日は終日雨・・・・夕方になって塩らっきょうを肴にバーボンを飲みながらウィリー・ネルソン(1933年~現在 テキサス州出身)のレコードを聴いた。W.ネルソンは日本では一番多くアルバムが発売になったカントリー歌手ではないでしょうか。カントリーに限らずジャズなどのスタンダード曲集のレコードを出したりしていたので広く一般の音楽愛好家にも受け入れられていたので・・・・・シャンソンの「枯葉」なんかも歌ってくれて よかったですものね。
僕は数あるウィリーのアルバムの中ではこのレコードが一番好きです、「Red Headed Stranger(赤毛のよそ者)」以来日本でも彼が有名になりだして初期のRCAレコード時代のレコードにも着目されるようになり、1979(昭和54)年にこの日本盤が出されました(RCAビクター時代はアメリカでは15枚位のLPレコードが出ているようですが、W.ネルソンは不思議とRCAレコードのオムニバスアルバムなんかには載っていなかったです)・・・・僕は初期の頃のウィリーを聴いて正直驚きました、何とも素晴らしいフィーリングで男の色気みたいなものを感じさせてくれたからです。

今や大御所のウィリーも、食うや食わずの時代にはレイ・プライスのThe Cherokee Cowboysのベース奏者に雇われてからやっと安定した生活が出来るようになった・・・・といった有様だったようです。従って、作曲家や歌手としての才能豊かであったにもかかわらず「早すぎた才能?(時代を先取りするような)」故に時流に乗れなかった苦渋の時代を経ての大成でした。同じカントリー歌手仲間のファロン・ヤングやレイ・プライス、パッツィ・クライン等がウィリーの曲をヒットさせてくれたのも大きかったようです。

このLPは全般にスローな曲が多いのですが、中でも僕は(2)My Own Peculiar Way が一番好きで何回聴いたことやら(何度も録音しているようですがこのレコードのものがベストのように思います)・・・・一語一語噛みしめるように歌うウィリーの歌での表現力の素晴らしさが出ているもの。 それに、控えめながらピート・ドレイクのスティールギターが雰囲気を盛り上げています・・・・(4)(5)(6)(11)(12)もしかりですし、全般に伴奏をつとめる生ギターも素晴らしい雰囲気をかもし出しています。
レッド・ネック カントリー(テキサス アウトローカントリー)以前の、1960年代の比較的純カントリー時代のウィリー・ネルソンを知るにはとてもよいアルバムだと思います。夏向きではないですが、聴くほどに味わいのある、そして特に秋の夜長などに聴くとなお一層しみじみとした良さのわかるものです・・・・。
近年アメリカのBUDDHA RECORDSからCDとしても出されています。
コメント
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