西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

カウボーイ ソング 33  [  ビング・クロスビー (1)]

2010年09月26日 | カウボーイ・ソング
Bing Crosby (1)
米国盤 Decca Records DL-8365 Twilight On The Trail

(1)Twilight On The Trail (2)Tumbling Tumbleweeds (さまよう枯葉) (3)The Singing Hills (4)Empty Saddles (5)A Roundup Lullaby (6)We'll Rest At The End Of The Trail (7)Deep In The Heart Of Texas (8)Be Honest With Me (9)Goodbye, Little Darling, Goodbye (10)Riders In The Sky (11)The Old Oaken Bucket (12)Clementine (いとしのクレメンタイン)


ジャケット裏に Bing Crosby Vocal With Orchestra とあります・・・・・だからサウンド的にはモダンな伴奏をバックにビング・クロスビー(1903~1977年 ワシントン州出身)が西部調の歌を歌ってくれるものです。 でもそれはそれで歌の上手い往年のジャズ&ポピュラー歌手がアメリカ西部の唄を歌ってくれるのですからいいものです・・・・・ビング・クロスビー自身は 自分がもし南部に生まれていたらカントリー歌手になっただろう-と述べたこともあるそうですから・・・・・ジャケット写真もなかなかいい雰囲気です。 載っている長い解説は彼の歌手としての経歴のことがほとんどで、アメリカ西部のこととはあまり関係のないことですので 少しだけ訳して載せておくだけにしたいと思います・・・・・

「 ビング・クロスビーの服装やマナー、生き方などについては公式の時(つまりエンターテイナーとして舞台に立つ時)ではない普段の時の好みはよく知られているところです。ジャケット写真に見られるようにアウトドア生活に似合いそうな自然な服装ですし、歌にしてもこのアルバムの Western ballads のようなアウトドア的なものが好みのようです。それに、彼はこうした Range country がどのように歌われるべきかもよく心得ているんですね・・・・・というのも ビング自身カリフォルニアの San Fernando Valley に自慢の牧場を持っているからなんです。
ビング・クロスビーというとアメリカ的なもの(Americana)が想い起こされます・・・・・つまり、ホットドッグ、野球の観覧席、アップルパイ、アイスクリーム、感謝祭の日の七面鳥料理、独立記念日( = the Fourth )に鳴らすクラッカーなどです・・・・・彼以外のどんなエンターテイナーにもこんなことはありませんね。・・・・・・以下略 」

このレコードにある曲は ”Clementine (いとしのクレメンタイン)” 以外はほとんどが西部をロマンチックにとらえたイメージとしての西部調の唄なんですが、それでもビングのスタイルで聴くと違ったよさがあります・・・・・・往年の ”Singing Cowboy ” ジーン・オートリーの作とクレジットされているのが (8)Be Honest With Me と (9)Goodbye, Little Darling, Goodbye の2曲で 管楽器を入れての slow にスイングするもの。 往年のサンズ・オブ・ザ・パイオニアズの名作曲家 ボブ・ノーラン作の (2)Tumbling Tumbleweeds 、西部調の名曲を沢山残したビリー・ヒル作の (4)Empty Saddles などじっくり聴かせる曲では歌唱力がしっかりしているだけにうっとりしてしまいます。

このアルバムでのハイライトはマイナー調でしんみりと歌う(5)A Rounup Lullaby だと個人的には思っているんですが( Sons Of The Pioneers が歌っているといいのになあ・・・・・と思わせる佳曲 )、西部調の歌としてはとてもインパクトがあるスタン・ジョーンズ作の(10)Riders In The Sky もなかなかよいです。
ちなみにこのレコードはいつだったかの ”レコード祭り ” と称するバーゲンセールで Jazz レコードのコーナーにあったもので、ビングの他のものが1000円以上だったのにこのLPだけが500円でした・・・・・Country とか Cowboy Song はそんなに見向きもされないんでしょうかね・・・・・不思議、残念。
このレコードの裏にはビング・クロスビーにはもう1枚 「 Home On The Range 」( Decca Records DL-8210 ) というタイトルの西部調の唄のLPがあるようで載っていました・・・・・いつの日か欲しいなあ・・・・・2枚ともCDになってほしい
(2010=平成22年9月4日 記)

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2 コメント

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ビンクロはいいなー! (浜の隠居)
2010-10-17 00:07:37
私がカントリーの曲を知ったのはビングの”Home on the Range"で、”Rust Roundup""don't Fence Me In""I'm a Old Cowhand"(アンドリュース・シスタースが懐かしい)と続きました。 "Empty Saddle"はなぜかレコード屋で楽譜を売ってました。レコードは Sons です。Sons の "Cool Water"で、カントリー・シンガーと付き合い始めたのです。ビングが入門の役をしてくれました。紹介の LP は”Clem"以外は聞いてませんが、気をそそられます。
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コメント有難うございます (ハンク秋山)
2010-10-20 13:49:23
ビング・クロスビーの ”Home On The Range ”は聴いたことがありましたがまるごと1枚のLPは初めてでした・・・・・懐かしのカントリー歌手では Red Foley や Jimmy Wakeky なんかが歌い方としてビングに似ている感じです、現代には見られないタイプの歌手ですね・・・・”西部開拓史 ”というLPの中でローズマリー・クルーニーとデュエットした ” Green Grow The Lylac(ライラックの萌える頃) ”という唄も素晴しいものでした。
最近 goo blog の投稿バージョンが替って慣れなくて投稿できない状態が続いています・・・・返信も遅くなってすみません。
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