旗本退屈男は自宅待機社員・・・だって(smile)
西部劇映画と同じく時代劇を見るのも基礎知識があると色々と面白く見ることができるんだ・・・とこの本から教えられました(smile)
主人公は早乙女主水之介(さおとめもんどのすけ と読む)は千二百石取りの34歳、独身の旗本・・・「天下御免の三日月傷、直参旗本 早乙女主水之介と知っての狼藉か。ならば諸羽流正眼崩し、剣の舞いのひと差し、見せてくれよう。パッ」の台詞はお馴染み?・・・年代によるんでしょうけど(smile)
昔は何気なく見たりしていたけれど現代人には解らぬことが多すぎる・・・て感じ(smile)
千二百石取りといえば現代の年収でいくらくらい?直参旗本とは?諸羽流という剣術流派があったのかいな? 正眼崩しとか狼藉・・・とか時代劇でないと聞かないような表現・・・こんなのが目白押し(smile)
ところで、一つ一つを史実に忠実に見ていくと映画の中では不都合なことがいっぱい出てくるそうな。時代考証の先達・三田村鳶魚(えんぎょ)という人が「旗本退屈男」を指して ” 時代物を全く時代知識なしに書く。その胆力は敬服すべきものであるが、これほどムチャなことを書くのは随分人を食った話だ。・・・大衆小説は読者を愚弄する意味をもって出現したのではあるまい ”・・・と一刀両断しているらしい。 でも、この本の著者の嶋野功緒さんは 時代考証を二の次にして奔放なロマンを展開させるのが作者の狙いだったのだろう・・・と擁護しています(smile)
「旗本退屈男」は映画で市川右太衛門、テレビで中村竹弥、高橋英樹、平幹次郎が演じた とのこと。
原作者の佐々木三津三(~)という作家はもともとは純文学を目指した人だったようですが生活のために大衆作家に転向したらしい。
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