西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

兄と弟のブルーグラス  ( アール・テイラー )

2015年07月20日 | ブルーグラス音楽
  
Earl Taylor (1) & (2) 
日本盤 東芝EMI ECS-70072 Bluegrass Taylor-Made / Earl Taylor & His Bluegrass Mountaineers 
(1)We Live In Two Different Worlds (2)Cabin Home On The Hill (3)Earl's Breakdowns (4)I've Lived A Lot In My Time (5)Foggy Mountain Chimes (6)Little Maggie (7)Bury Me Beneath The Willow (8)Sweetheart You Done Me Wrong (9)Shuckin' The Corn (10)Uncle Pen (11)Pan Handle Country (12)Jesse James 

米国盤 Vetco Records LP-3017 Earl Taylor And The Stoney Mt. Boys / The Bluegrass Touch
(1)Rubber Dolly * (2)Beautiful Brown Eyes (3)Ho Honey Ho (4)I'm Thinking Tonight Of My Blue Eyes (5)Molly And Tenbrooks (6)Plant Some Flowers (7)Poor Ellen Smith (8)Fox Chase * (9)Katy Hill * (10)Six Months Ain't Long (11)Knoxville Girl (12)Katy Kline (13)Cotton-Eyed Joe (14)Rosewood Casket * (15)Careless Love (16)The Prisoner's Song

今日は私のレコードと亡き弟が持っていたレコードの合戦。 
アール・テイラー ( 1929~1984年ヴァージニア州出身 )はブルーグラスの第一世代に属する目立たないけれどネームバリューのあった人です。
1枚目のアルバムは1978(昭和)年頃だったかなあ(調べないと自信ない)日本で発売されたレコードで、アール・テイラーが1964(昭和39)年にアメリカの Capitol レコード社に録音したものがもとになっているそうです。この時代にレコーディングされたブルーグラス音楽の共通点としてまだまだハングリー精神に満ち満ちており 聴いていると音作りに緊迫感を感じさせる ( 気合が入っているとでも云うのかな )ものが多いと思います。 Country Music に比べて Bluegrass Music は収入という面では格段に劣る-という記事を何かの本で読んだことがあります。 つまりレコードを出してもカントリーみたいに大ヒットしたりすることがないのでごく一部の一流バンドを除けばあとは生活を維持していくほどの身入りのいい仕事にありつける困難さが付きまとってバンドを維持していくのが難しい時代だったようなんですね( 一言でいうと貧しいということか? これは今の時代でも同じかも知れない )。 
でもこのアール・テイラーは 根っからの ”ブルーグラス魂 ” を持った職人肌の人、根性のある人だったようでブルーグラスの原点を感じさせてくれます。 
 
(1)We Live In Two Different Worlds はもともとロイ・エイカフ等のカントリー歌手が歌うことの多かった曲(ハンク・ウィリアムスも歌っている)ですが何故かブルーグラス畑に好まれていますね、曲調がよくてアップテンポにすると映える曲です。(2)Cabin Home On The Hill もブルーグラスらしい曲調です。カントリーではポーター・ワゴナーが歌っていましたし、たしかエルヴィス・プレスリーも ”Elvis Country ” なるアルバムで歌っていたんじゃなかったかなあ・・・・ボサノバの小野リサさんが歌ったものもホンノリして面白い。 
(3)Earl's Breakdown、(5)Foggy Mountain Chimes、(9)Shuckin' The Corn、(11)Pan Handle Country はいずれもブルーグラスの有名なインストルメンタル曲でドライブ感満点でバンジョー、マンドリン、フィドル( カントリースタイルのバイオリン )が大活躍、火の出るような演奏といってもいいかなぁ・・・・・何曲も似たような曲を聴くと疲れそう。
(7)Bury Me Beneath The Willow (柳の下に埋めておくれ)と(8)Sweetheart You Done Me Wrong の2曲もボーカル曲としてはなかなかよくてブルーグラスを聴いている~という感じになるものです。 
アメリカ西部の無法者ジェシー・ジェイムズのことを歌った古謡(12)Jesse James はカントリー・ジェントルメンで有名ですがアールもドライブ感満点で歌っています、何故かブルーグラスに合う曲ですね。 
このレコード、全体的にはのんびりユッタリ感はありませんが、時たま聴くと元気になるかもなぁ・・・・・といったところ( smile )。 CD化されているかどうかは不明です 
 
2枚目のレコードは弟が持っていたもの。 弟は東京に住んでいた、 時たま会った時に 私が ” このレコードはいいぞ ” と1枚目のレコードを聴かせたら そのことが頭にあったのか、アール・テイラーという名前を覚えていて買ったものらしい。東京のような大都会のレコード屋さんでないと置いていないレコードだったことでしょう。 
こちらにもブルーグラスの定番曲が並んでいます、サウンドも正統派ならジャケットもマイナーレコードならではの仕様で、メジャーレコード社ではなかなかこのようなスタイルのジャケットの採りあげ方はしないですね・・・・・これだけで ”Bluegrass なんだぞ~ ” というインパクトがありますね(smile)。   
アール・テイラーはブルーグラスの名門である Jimmy Martin & The Sunny Mountain Boys とか Lester Flatt, Earl Scruggs & The Foggy Mountain Boys 等に属してブルーグラス一筋で通した人なので Bluegrass Spirits が入りはしっています。 持ち楽器はフラット・マンドリンでビル・モンロー スタイルの弾き方、他にハーモニカも上手で時に入れています・・・・ここでは(8)Fox Chase で聴かれる。
(2)Beautiful Brown Eyes 、(4)I'm Thinking Tonight Of My Blue Eyes のほか、”Old The Good Time Has Pssed And Gone (良き日々は過ぎて)”というブルーグラスの佳曲と同一メロディの(10)Six Months Ain't Long 、古謡の(15)Careless Love 、カントリーのクラシックでもある(16)The Prisoner's Song ( 囚人の唄 ) あたりが注目曲というところか。 曲名のあとの* 印はインスト曲ということで(14)Rosewood Casket がメロディがきれいでよい。 
アルバムの全体的な印象として  ” せわしく、やかましい-  ”  というところかなぁ、何曲もは通しで聴けない・・・・・もちろん、私にとって-ということなんですけど・・・・・Bluegrass Music Legend の一人といってもいいと思いますし、Earl Taylor はある世代の人達には郷愁を呼ぶブルーグラスですね

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