懐かしのシングル盤レコード
最近 中古レコード屋さんに行く時はLPレコードよりもシングルレコードのところを見ることが多い。LPレコードのカントリーはほとんど期待できないのが主な理由だけれど、シングル盤には 「 そうだよなあ、こんなレコードから少しずつカントリー的な音楽に惹かれるようになってきたんだ・・・・ 」 という思いが蘇えってくるからです。
私のカントリー&ウェスタン音楽やカウボーイ ソングへの興味の入り口は西部劇映画とテレビ西部劇だったのです。 何の情報もない九州の田舎に住んでいて音楽の興味がいきなりカントリー&ウェスタンだ-なんてことは絶対にありえないことなんです。 西部劇がなかったら恐らくカントリー音楽への道はなかっただろうと確信できます・・・・・・人によっては ” カントリー&ウェスタン音楽を西部劇のテーマ音楽と間違えている人がいる ”・・・・と云う方がいらっしゃいます。 それは正しい意見ですね、確かに西部劇映画の主題歌やテーマ音楽とカントリー&ウェスタン音楽は別物です(アメリカの1930、40年代の Singing Cowboy の時代は関連性がより緊密のようです)、たくさん聴いてくると自ずから解かってきます。 ただ、アメリカ西部的な雰囲気を知ること、カントリー的な共通点はあったと思います。
例えばテレビ西部劇「 ローハイド 」 は日本では大人気で 私もフランキー・レインが歌う ”ローハイド ” のシングル盤を2枚も買ってしまった覚えがあります。1枚目のレコードにはビシッと叩く鞭の音が入っていなくて ”アレッ!テレビの歌と違う ”・・・・と思っていたところ当時の友達がムチの入っているのもあるんだぞ・・・・と教えてくれてまたお金を貯めて買いなおした(2枚目の写真)なんていう想い出なんですね。
”ローハイド ”についてはそれはそれでよかったのですが B面に入っていたマーティ・ロビンスが歌う ”エル・パソ ” が素晴らしかった・・・・・”アラスカ魂 ” を歌うジョニー・ホートンと同じようにマーティ・ロビンスてどんな歌手だろうと興味が湧く・・・・・こんなことの繰り返しでだんだん Country & Western 音楽への輪郭がみえてくる といった経過でした。今から思うと興味があって買ったシングル盤のB面の曲がポイントだったように思います。
それに加えてラジオから流れる映画音楽のボーカルもカントリー的なものがありました、マリリン・モンローが歌う ”帰らざる河 ” とかペギー・リーが歌う ”ジャ二ー・ギター ”( 3枚目の写真 ) などです。 いずれも西部劇の主題歌なんですね、”帰らざる河 ” なんかは後年になってテネシー・アーニー・フォードやテックス・ウィリアムスといった往年の大物カントリー歌手が歌ってもいるのを知って驚いたものでした。
シングルレコードも捨てたものではないです( smile )