Kenny Roberts (1)
米国盤 Starday Records SLP-336 INDIAN LOVE CALL
(1)Tavern Town (2)Indian Love Call (3)Guitar Ringing (4)Maybe I'll Cry Over You (5)I Never See Maggie Alone (6)Chime Bells (7)Tying The Leaves (8)Just Look, Don't Touch (9)Fly Away Mocking Bird (10)Please Don't Turn Around (11)If I'm Blue (12)She Taught Me How To Yodel
昨夜は久し振りにカントリー・ヨーデルのレコードを聴きました。時々とても聴きたくなる時があって今回はケニー・ロバーツ(1927年~現在、テネシー州出身 )のスターデイ時代のLPLP。これは現在CD(Starday SCD-336)でも出ているので求めやすいかと思いますが、イヤ~久し振りに聴くカントリーヨーデルはなかなかいいなあ・・・・ケニーもまだ現役バリバリの頃だし。
裏の解説の概略によると・・・・「 ケニー・ロバーツはテネシー生まれのマサチューセッツ州育ちです、子供の頃は Wheeling Jamboree や Grand Ole Opry のラジオ放送から流れてくるカウボーイ・バンドやヨーデル歌手に聴き入っていつの日かカントリー歌手になることを夢見たそうです。初めての楽器は11才の時のハーモニカ、13才の頃はハーモニカとギター( ボブ・ディランみたいな? )スタイルでアマチュア・コンテストで優勝・・・・15才で The Red River Rangers、16才で The Down Homers なるプロのバンドに入ってカントリー・ミュージックの世界へと入って行きました。 19才の時 " Out Where The West Wind Blow " という曲を初レコーディング( このレコードは当時としては大変珍しいピクチャーレコードで現在ナッシュヴィルの Country Music Hall Of Fame に飾ってあるそうです )、その後単独で ”Galloping Yodeler " として色々なラジオショーを通じて有名になっていきました。1948(昭和23)年にはシンシナチのWLW Midwestern Hayride のレギュラーになり、自分の TV ショーでも ”Jumping Cowboy " とか " America's King Of The Yodeler " とか呼ばれてアメリカ中に知られるようになっていきました。 プライベートでは6人の子供に恵まれ、hunting、fishing、 horseback-riding が趣味なんだそうです。」
ヒット曲は Coral Records 時代の1949(昭和24)年の ”I Never See Maggie Alone " と1950(昭和25)年の " Choc'late Ice Cream Cone " が最大で、他はちょっとしたヒット曲があるだけで目立ったものはないんですが、存在感があって皆なによく覚えられているカントリー歌手だったようです。 Grand Ole Opry にもゲストとして時々出演していた・・・・とのこと。
このLPは1960年代中頃のスターデイ レコード時代の録音で、スティール・ギター、ピアノ、エレキ・ギター等の伴奏に普通のカントリーのほか得意のヨーデル曲を歌ったものです。(2)Indian Love Call、(6)Chime Bells、(12)She Taught Me How To Yodel がヨーデラーとしてのケニーですが圧巻は「Chime Bells」、「She Taught Me~」で、まあ~すごいことすごいこと一聴の価値ありです。
Starday Records 社には4枚のLPを残していますが、Coral 時代のものはドイツのBear Family Records 社から全曲CD1枚にまとめて出ているようです。ケニーは今どうしているんでしょうか・・・・・いつも思うのですがこうしたカントリーヨーデルスタイルの伝統はなぜ今の時代に引き継がれてこなかったのでしょう・・・・・テキサスの Don Walser が亡くなった後に今の時代に見つけたくても( main stream country に )一人もいないなんて・・・・(涙)