岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

「油箪(ゆたん)」

2011-10-22 10:14:55 | いなか暮らし

 ご存知ないかも知れない。「油箪(ゆたん)」とは桐の箪笥の日焼けやほこりを防ぐためのいうなればカバーでもある。
 特に上等な箪笥に使われるものらしい。

 昔、当地、いやどこでも使われたらしいが婚礼の「荷送り」の時、長持ち、箪笥の嫁入り道具に家紋入りの「油箪(ゆたん)」を掛けて、同じ家紋入りの半纏を着た”荷背負ぃ人”(にしょい)が長持ち、箪笥を前後で担いでしずしずと嫁ぎ先に向かった。・・・・そうだ。
 そのためだろうか、古い箪笥には両端に棒を通す金具が付いている。

 最近では結婚したと言っても嫁入りとは言わなくない。
 当然、婚礼の「荷送り」もないが、近く結婚する知人が「荷送り」をするという。
 土蔵奥にしまいこまれた「油箪(ゆたん)」の出番、
年老いた母が16で嫁入りした時に作ったらしいから実に70年も前の「油箪」

Dscf1134_2  虫干し、したが少しも痛んでいない。
 昔のものは丈夫なもんだと感心。

 「油箪(ゆたん)」を掛けた荷物が送られて、11月には

 

   結婚する二人に幸多かれと。 

 

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