岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

竹スキー

2020-01-17 16:12:21 | いなか暮し

  庭の柊に積る雪・・・今年の冬、こういう風景は少ない。
 雪かきがないぶん、楽と言えば楽ではあるが、その後に来る季節外れの異常気象が怖い。

 宮城県の花山国立青少年の家のスキー合宿に参加した小5生が雪が少なかったが、僅かの雪で竹スキーは楽しかったと。
 竹スキーが懐かしい。
 竹を割って作るスキーは花巻地方には大きな竹が育たないから、径が1~1.5㌢ほどの細い竹に、錐で穴を明けて5~6本ほどに針金を通し平たく並べて50~60㌢ほどに切り揃える。
 並べた先の方を囲炉裏の大きな鍋の湯にしばらく入れてから、ゆっくり先を曲げてスキーの形にする。
 当然、大人に手伝ってもらうことは無い、こういうことはどちらかと言えば勉強のできない子の方が上手だった。
 翌朝、小学校に向かう時は忘れずに竹スキーを肩にかけて持参、竹スキーのできるところはどこにもある。
 田んぼや畑の出入口は格好のスキー場となり高台にある小学校周辺は坂道が多いからどこでも滑れる。
 秋、裏の田んぼに水を張っておくと冬休みにはスケートリンクとなる。
 所々に残った稲株にスケートカが乗り上げると急停止するから要注意、男の子はスケートを皮のバンドを使って長靴に巻きつけ、女の子は”竹ガッパ”
 竹ガッパは径10㌢ほどの竹を二つに割って、割った竹の切り口の方を氷面にあてるようにして、背面に紅い鼻緒をつけて下駄のようにしてスケート替わりにした。
 大きな竹はなかったので竹ガッパは町に出かける大人に頼んで買ってもらったのだろう。
 竹スキーやってスケートや竹ガッパでいっぱい遊んで家に入る頃にはすっかり雪に濡れてコタツに入ると湯気がボーボー。
 小正月のみず木団子をコタツの火で焼いて食べる味は懐かしい。  
   古き良き昔・・・・・

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