梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

使命感

2008年03月02日 09時47分13秒 | Weblog
先日ある会合の二次会で、とある小岩の地味なスナックに行きました。そこで老夫婦に出会いました。なんと83歳の女性は小児科の、87歳の男性は内科の現役のお医者さんでした。

3人の子供はもとより、孫が6人か7人いて、1人を除き全員が医者だと言うのです。自作の夫婦の歌、それもCDに入っているカラオケで、二人で仲良く唄って帰って行きました。現役バリバリで張切っている、若者には無い何かさわやかな格好よさを感じました。

なぜ自分は生きているのか? 自分は一体何者か? いきなり大きなテーマで、普段あまりこんなこと考える時間は皆さんも無いと思いますが、ちょっと聞いた話しを披露します。

動物の世界では子供を産めなくなった雌の寿命はそんなに長くないが、人間の女性は30年も40年も生きるのは何故か、そんな研究をした人がいて、それはお婆ちゃんになるからだと唱えています。

それは孫に純粋な愛情を注ぐ、孫をあまやかす役割があると言うのです。物欲的なあまやかしはマイナスだけれど、しっかりあまやかされて育った孫は人を人と思う心が育まれ、大成する確立が高いと言うのです。

一方お爺ちゃんの役割は何かと言うと、一言で表すと威厳だと言うのです。最後まで仕事に打ち込んいるとか、何かを極め学んでいるとか、そんな姿を孫や子に見せろと言うのです。それが人間の生き方として大きな影響を与えるのだと説いています。

そんなお年寄りにもそれぞれの使命感があるとしたら、私たちもそこから学ぶものがありそうです。漠然と65歳以降は少しゆっくりした人生を、と考えていた私の将来も色々考えてみる必要もあるのかもしれません。

単に寿命で生きているのではなく使命を持って生きている、くだんの老夫婦はそれを実践しているように思います。
コメント
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