銚子・角巳之・三代目

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共事者④

2023年04月02日 | 日記・エッセイ・コラム

共事者ということ...ひとまずこの辺でと致しますが、感覚的にこの“共事者”という関わり方、
殊にこれからの地域問題を考えるに非常に重要な視点と思っております。どちら様かの造語
であるのか、すでに市民権を得ているのかまだ存じ上げませんがスーッと腑に落ちる言葉です。

さて昨日の覚悟のこと。共事者として足尾銅山問題に立ち向かっていた田中正造もなかなか
進展しない状況に頭を悩ませる。そこで旧知の新聞記者から、佐倉惣五郎たれ!。この言葉
に触発され、明治天皇への直訴に及ぶ。佐倉惣五郎とは農民の窮状を直訴し死罪となった義民。

天皇への直訴も即・死罪の時代ながら、この時の措置は狂人が馬車の前でよろめいた...。放逐と
いうのでしょうか。この措置が時の政府の困惑ぶりを端的に表しております。その後、地域農民
と寄り添い続け、71歳で逝去。最後の持ち物は小さな袋一つ。中には日記、聖書、石ころ...。

世界には帝国主義の嵐が吹き、国を護るには富国強兵。その大義の前では一地方の公害問題など..
こういう風潮であったのかもしれません。最後に田中正造の言葉...。真の文明は山を荒らさず、
川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし。本年は田中正造没後110年だそうです...。

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