最近、ミートショックなる言葉をよく耳にします...。仕事柄、食肉の仕事にも携わらせて
頂いているのですが、食肉加工品の主原料、輸入牛肉等の値上がりは半端ではないです...。
先般、大手牛丼チェーンが相次ぐ値上げを発表しましたが、この原料肉は象徴的です。
各種発表資料などによると、牛丼主原料である米国産ショートプレート(牛バラ肉)は
1年前600円/kgであったものが、本年4月は1,000円を超え、8月は1,100
円と、約2倍になったとありましたが、私の記憶によると約30年前の価格は250円くらい...。
牛肉原料の価格推移と、牛丼の販売価格の推移を比較してみたら昨今騒がれている様々な事
が関連付けられて浮かび上がって参ります。原料価格は約4倍、にも拘らず牛丼の提供価格
はそんなに変わらず(安すぎ問題)、さらには米問題(需給バランス問題)...等々。
肉の代わりに大豆ミート。米価は暴落なので、稲作を大豆に(転作奨励)...。30年前に
こんな状況が予測されていたかと言えば、少なくとも当時20代の私には全く予測すらでき
ない状況が、今目の前にある危機(現実)となって参りました。もはや覚悟の領域と思います。