銚子漁港(ここでの場合、正確には銚子市地方卸売市場)も事業であるが故に一定の数字を
出さねば行き詰まる...。一般に、銚子港で揚がる魚の平均単価を100円/kgとした場合、
維持していくための必要数量は約20万㌧と言われております...。
ここ10年ほど、20万㌧を大きく上回る水揚げ量がありますが、資源量(魚の数)の減少、
乱獲、他国の動向なども関係して参りますし、何よりも自然相手の商売...。何が起こるか
分からない...。そして全国一の水揚げ量が維持されることが前提の経営...。
水揚げ量が半分になった場合、維持していくためには平均単価が倍にならなければなりません
が、これが現実的だろうか...と。漁協経営は維持できても、それらを購入する仲買人の経営
を圧迫し、資材、配送にも影響が出て、最終的には消費者に転嫁されて参ります...。
このような状況から最近、船だけ、漁協だけ、仲買人だけ....ではなくて、消費者をも巻き込
んだ水産流通全体のことを考えようという機運があちらこちらで見られます。困難な状況が
想起されうるがために人の和で解決策をはかろう...と。まずは情報開示であります。