銚子・角巳之・三代目

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再び廃藩置県②

2021年05月27日 | 日記・エッセイ・コラム

幕藩時代は、年貢を納める代わりに領民の生命財産を守ってもらう...。現代で言えば税金を納める
代わりに、様々な行政サービスを受ける...。これは一応の建前ですが...。江戸時代も吉宗あたりの
時代になると、コメ相場の乱高下で経済が混乱する。暴れん坊将軍、大岡越前の時代です...。

当時の年貢はコメ...。コメを納めさせて、それを換金することによって幕府や藩は諸経費を賄うも
コメ相場が下落し、諸経費が高騰していく状況下において、財政基盤が弱い藩は借金に借金を重ね
幕末頃になると、もはや返済不能というくらいまで借金が増えて行く...。

当時、藩主は領民に対して生産高の40%前後という高い年貢を課していたものの、諸経費を差っ
引くと手元に残るのは10%以下だったそうで...。明治新政府は旧藩主に10%の利益は保証し、
以前の借金はチャラにしてやるから廃藩置県に従え....と。維新の裏側は財政問題だったようです...。

借金をチャラにしてもらえたのは旧藩主のみで、家来の方々は生活に困窮し、藩を信頼してお金を
貸した商人も次々と破産...。当時、藩主に逆らえる人はいない訳で、ズルい、理不尽だなんて言え
ない。不満だけが募り、一部で反乱が起きるも明治新政府は着々と基盤を整えて(続きは次回に)