銚子・角巳之・三代目

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トレードオフ状態

2018年12月19日 | 日記
11月末あたりから、突如としてサバの大量水揚げ...。ここ数年、師走・銚子港の
風物詩であります。昨日も夜遅くまで水揚げ作業が続いておりました。いつもは
あまり見掛けない、長崎や愛媛からも...。福島沖から銚子沖に掛けてサバの大群が
確認されているらしく、全国各地から大型の巻き網船団が集結しております。サバ缶
ブーム、輸出向け...等々、需要は多く関係者待望のサバながら、漁師さん笑顔、
水産加工業者...微妙。そんな状態であります。値段が例年に比べ50円/kg前後
高いからです。トレードオフという経済学用語があります。難しい話省略、要するに
あちらを立てれば、こちらが立たず状態...。浜の値段が上がれば漁師さん喜ぶ。
しかしながら、それを購入して加工する方々にとって、末端価格が不変なら、利益が
減る。こんなご時世、なかなか値上げは難しく...。港町にとって大漁は喜ばしい事
でありますが、立ち位置によって見方は変って参ります。折しも昨日、ファシリ(パシリ)
テーターと。元来ファシリテーターとは、このトレードオフ状態にある現象から、
落とし所を見付け、全体を誘導する人の事...。私にはそんなことは出来ないので、
やはり(パシリ)テーター...かと。価格は需要と供給、神の見えざる手によって導かれ
て参りますが、昨今強調されているのはその前提条件、曰くそこに最低限のモラルは
あるか? 話が前後しました...。このトレードオフ状態、あちらこちらで実感しています。