銚子・角巳之・三代目

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サンクコストの呪縛(じゅばく)

2009年10月04日 | 日記・エッセイ・コラム

024 TVで、出社が楽しい経済学なる番組やっておりました。なかなか楽しい内容でつい見入ってしまう....。そこで、出てきた言葉、サンクコストの呪縛....。サンク(沈んだ)のコスト(経費)....、要するに沈んだ経費に縛られて身動きが出来ない状態....。例えば、多大なコストを投じながら、いまだ完成を見ないある案件に付いて、今までこれだけコストを掛けてきたのだから、今中止すると今まで掛けたコストがすべて無駄になる...。着工時から時間が経過し、現在は何故その工事を行うか?について、疑問が出ているにも関わらず、今まで掛けてきたコストがもったいない....ということで、工事を継続していく....。何か昨今TVを賑わせているような話題....。むろん私はそれら時事問題への関連で書いた訳でも、その是非でもなく、あくまで興味を引いた言葉として掲載している訳ですが....。人間関係においても、あのヤロウ~、あれだけ世話になっておきながら、恩を仇で返しやがって.....。こんなケース日常生活でよく見かけます....。経済的な理由だけでなく、精神的な問題も相まって複雑になって参ります。これもサンクコストの呪縛....。相手はずるくて、その場を楽しく過ごすための演技を行っていたのに、こっちは一生懸命相手に尽くす....。それにだんだんと気付き、そんな態度がスイッチを押しているのに、それをあざ笑うように相手を怒らせて、自らが被害者であるかのように振舞う....。そんな経験すらもサンクコスト....。精神分析の書籍などでもそれらの関連性が見えて参ります。で、どうするか?というと、執着を捨てよ....と。お釈迦様の言葉に行き着く訳であります。マーケティングの世界で言うところのゼロ・ベース思考。いったん白紙に戻した上で、再考を。となりますが、それがなかなか難しい。ただ不思議なことに、すべてお天道様はお見通し...。その事業が本当に必要なら、サンクコストの有無に関わらず事業は進んでいきますし、人間関係が心地よいものなら継続する。すべて執着を捨て去った時にすべての答えが出る...ということでありましょう。昨今は時節柄でしょうか、経済学、ことに公共経済学に関わる社会現象が噴出し、その領域は決して数式で答えが出ない。正解もない。むしろ短期的に自ら不利になるような選択こそが、総合的に正しかったと後になってわかるケースが多い...。呪縛から解き放たれた時、ステージが変わるよ...とは知人の言葉でありますが、なるほど、事業でも人でも、そのステージに上がった者どうしでなければ、周波数が合わないこと明白であります。周波数が合っていないのに、勝手にイライラして...。サンクコストの呪縛...。写真は数日前の犬吠埼....。大シケで、小型船は海に出られません。9月はシケが多く、小型船の出漁は数えるほど。船の経費が....、という声、良く聞いておりますが、この状態で海に出たら....。嵐が過ぎ去るのを“待つ”のも大事。すべからく執着を捨てよ....と。