風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

国語教育

2024-04-25 | 社会


先週行われた全国学力調査の
小学校、中学校の国語問題を新聞で見て驚いた。
文芸作品の長文読解問題がない。
登場人物の心情や表情の裏の隠された言葉を
これでどうやって推し量る能力が身につくだろう。
こういうテスト問題ばかりになったら
どうやって読書習慣を身につけさせられるだろう。

しかも何?メール文の読解?
そんなもの、ある程度のコミュニケーション能力があれば
別にテストには必要なくなるものだろう。
そのコミュニケーション能力を身につけるためにも
文芸作品の長文読解が必要なんじゃないの?
ちょっと呆れてしまった。
こういう国語教育のもとで育った子たちの時代
社会は一体どうなってしまうのか。

現代社会が抱える問題はほとんどが
哲学やコミュニケーション能力の欠如によるもの。
こういう、いわゆる「実学」ばかりの教育が
現代社会の問題をより一層深刻化させている気がしてならない。
何不自由無く、受験術を身につけて
最高学府を出たような文部官僚の方々にはわからないか。
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