
宮沢賢治イーハトーブ館の企画展示のお知らせ。
「銀河鉄道の夜」は何度も推敲が重ねられた作品で
決定稿が無いことでも知られている。
永らく宮沢賢治作品をモチーフに
作品を発表されていた漫画家のますむらひろしさんは
(銀河鉄道の夜の初期形は大人気のアニメーションにもなった)
ここ数年最終形である「銀河鉄道の夜 四次稿」に取り組まれてきた。
今回の企画展はその挑戦を紹介するもの。
なお、さらにイメージを持ってもらえるよう、今回は
「ジョバンニのアルバイト先である活版所」のモデルと言われる
盛岡の山口活版所(現山口北州印刷株式会社)で使用された
活字や活字鋳造のための字母、組版見本などの本物も展示される。
ますむらさんが描かれたジョバンニのアルバイト先のイラストとともに
見比べてみるのも興味深く感じてもらえるのではないかと思う。
もしかしたら「春と修羅」や、東北採石工場のチラシ、
そして遺言で作られた「国訳妙法蓮華経」などを印刷した活字を
鋳造した元かも知れない字母の展示は本邦初。
お見逃しなく。