風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

欲しかったもの

2018-01-23 | 文化
ここで何度か書いているけど
私が卒業した高校は旧制中学から続くバンカラ校。
今も続くこんな→儀式 が残る、こんな→学校 だ。
今でこそ弊衣破帽は応援団幹部だけだけれど
(入学と同時に全員が応援団入団。それを指揮する幹部は選挙で選ばれる)
私たちが現役の頃は一般生徒も弊衣破帽に下駄履きで登校していた。



かくいう私も先輩から譲られたこんな帽子をかぶり、



こんな足駄(高下駄)を履いて登校していた。

そのころ欲しくて欲しくてたまらなかったものにマントがある。



下駄を鳴らし、マントをなびかせて歩くのに憧れていたから。
今はネット通販で買おうと思えば買えるけれど
当時はどこで売っているのか見当もつかず
どこからかの古いお下がりマントを着ていた先輩たちを
羨ましく眺めていたものだった。
今でも欲しいぐらい(笑)

ところで私は今、地元の神楽に参加し、
また少々お茶をかじっている関係もあって着物を着る。
いやそれだけでなく、着物そのものが好きなのだ。
北国である当地ではいかな裏地つきの袷を着ていても、
11月なかばから3月ぐらいまでは着物の上に羽織るものが欲しい。
雨の日用に完全防水の着物コートを以前買い、
それもそれなりに防寒にはなるけれど
真冬はそれだけではちとつらい。



東京時代に浅草の中古着物屋でインバネス↑ を発見し、
買おうかどうしようか、ためつすがめつ迷ってみたものの、
よく着物散歩していた東京では、冬でも防水コートで間に合うし
花巻に帰ってから着物を着る機会があるかどうか分からなかったので
結局断念したのだった。
今になって「買っておけばよかった」と後悔している。
昭和初期頃の、仕立で作られたとてもしっかりしたものだった。

そんな中、つい先日とあるところから
これまたしっかりした作りの古いインバネスを頂戴した。
さすが昔のものは素材も柔らかく暖かく、とても良い。
フードもついているし、探してもなかなか手に入らない代物。
ありがたくいただき、冬のうちにどこかで着たいと思っている。
楽しみ(^^)
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