風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

普通の感覚

2015-06-28 | 世界・平和
自分の感覚が「正しい」というつもりは無い。
どんな人でも「自分が正しい」と思っているだろうから。
かつてのナチスも、ISの人たちも。ボコハラムの人たちも、
そして今回話題となっている某作家さんも。

だから、例えば、
「どこそこの国が攻めてくるから応戦すべし」
だとか
「憲法を改正して防衛力を強化し、自衛隊を軍隊に」
だとか
「政治家の靖国参拝を他国にとやかく言われる筋合いはない」
だとか、果ては
「どこそこに国のヤツらは根こそぎやっつけろ」
だとかいう人たちの「正義」に
「そうなったら為替や株価がどうなるかわかる?」とか
「誰が戦うの?」とか言っても詮無いことかも知れぬ。
何を言っても聞く耳持たないだろうから。

問題は正しいか、正しくないかではなく
「国会に上程もされていない法案決定を他国に約束」とか
「専門の学者や元官僚などの大多数の専門家達が
 『憲法違反』と言ってるのに『憲法枠内と確信』」とか
「選挙で反対民意が示されているのに基地移転を強行」とか
「自分に都合のいい意見には甘く、異論には口を挟む」とか
「他党の野次は糾弾しつつ、自分も(センスレスな)野次飛ばし」とか
そういうことが「普通の感覚でおかしいと思うかどうか」だ。

経済が破綻しようと国際的に孤立しようと
他国と一戦交えたい人は堂々と憲法を改正してやればいい。
(ただしワタシはまっぴらごめんだ)
国防上必要だと思うなら、
沖縄県民を説得して基地移転推進派を当選させればいい。
反対意見を黙らせたいなら「報道規制法」を可決すればいい。
ああ言えばこう言う、
のらりくらりと言葉を変えて姑息に逃げる、
都合の悪いことには頰っ被りして寝たふりをする。
国際社会に対し恥ずかしいったらありゃしない。
どう考えても「美しい日本」のやり方じゃないよな。

改憲論者の学者も、元与党議員も、右派漫画家も
それを見て情けなくなっているんだと思うよ。
これはもはやイデオロギーの対立じゃない。
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