詩人と知り合ったのは2005年。
ネットを通じてだった。
繊細な言葉を選んでブログを書いている人に興味を持った。
東京出張時や、その後の単身赴任時に何度か会っては
当時の彼女が抱えた複雑な境遇の話を聞き、
思想や思考、詩などの文芸作品について共感し合った。
とはいえ、その頃の彼女は不安定な立ち位置にあり、
どこか保護者のような気持ちもあった。
その後彼女は仕事を得、よき伴侶とともにいる。
最後に会ったのは東京にいた頃だったから10年以上前かな。
その彼女が詩集「あらゆる日も夜も」を出したのは2018年。
どうやら私のことも思い出してくれたらしく
思いがけず1冊送ってもらったのだが、
その詩集で第29回日本詩人クラブ新人賞を受賞した由。
すでに母となっていたが、以前と変わらない敏感な感受性。
繊細で、どこか危うさすら内包する言葉たち。
そして今回2冊目の詩集を出したとのことで、
また送ってもらった。
今度は新たな命を生み出した輝きでいっぱいだった。
そして育っていく子への慈愛の目。
いい人生を送れているな。
良かった😊
「滴る音をかぞえて」川井麻希:著 土曜美術社出版販売