風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

花巻電鉄 花巻・西鉛線廃線50周年記念写真展

2019-08-17 | 文化


花巻は、かつて電車が走っていたまち。
花巻温泉線は単独の線路を走る鉄道線だったが
(現在線路跡はサイクリングロードになっている)
西鉛線は道路脇に線路が走る軌道線。
モータリゼーションの進展とともに車の邪魔となり
昭和44年に廃線となってしまったが、
今でも昔を知る花巻市民や、廃線マニアに人気だ。
今回、廃線50周年ということで、
20日まで写真展が開催されていたので行ってみた。


場所は市民の家。
かつての花巻町役場の建物を材木町公園に移築し
公民館のように一般に解放されている。


玄関先には、さっそく花巻電鉄西花巻駅の案内板が。
この駅は現在の花巻消防署中央署あたりにあり
私が子ども時代、廃駅でよく遊んだところ。
ここに花巻駅(西口側)と、末広町方面への分岐があった。


時刻表も。
もっと頻繁に走ってるイメージだったけど、
1〜2時間に1本程度だったんだねー。
でも20時台まであるのは、今のバスより便利だ。

展示されていた写真は貴重なものばかり。
特に西鉛の奥、豊沢からの炭の出荷風景は感慨深い。
実は山口県出身の祖父が花巻に住んだのは
豊沢の集落に炭焼きを教えるためだったらしいから。
そして豊沢の炭を首都圏に出荷していたようだ。
(関東大震災で出荷した炭が焼け、一文無しになった由)
そんな私のルーツも思い出させてくれる。


普段は材木町公園の片隅に展示されていて、
金網に囲まれ入れない昔の電車にも
この写真展の期間は解放、内部見学もできる。
道路が狭かったために特注されたらしい細長い電車は
「馬づら電車」の別名で愛された。


せ、狭い😅
両側に人が座るとヒザがぶつかりそうなぐらいだ。
つり革は一体何のためについてるんだろう(笑)


今もこういう電車が走っていたらなぁ・・・と
改めて感じながら車内でゆっくり古の風景を想像してみた。
コメント
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