子どものころから、何の取り柄も持っていなかった私だが
40代半ばすぎまでは視力が良いのが唯一の取り柄というか自慢だった。
視力検査はずーっと両眼ともに2.0。
母は時々メガネをかけていたが、
親父も、伯父も視力が良かったので、たぶんDNAのなせる技だろう。
(親父は徴兵検査時2.0で、「そんなに見る奴があるか」と叱られた由)
もちろんそれだけ見える人間にはもれなく早期に遠視がやってくる(^^;
45歳ぐらいからか、新聞を離して読んでいる自分に気づき
(当時は)ネタとして100均で老眼鏡を買ってきた。
たまにかけて見せて、周囲の反応を面白がったりしていた。
東京に異動となり、通勤電車の中で文庫本を読むようになると
どうも字が霞んで見える。
件の老眼鏡をかけるときれいに見えるから遠視が進んだのだろう。
いちいち取り出して本を読み、降りる時にまた外すのが面倒になってきた。
「中近両用(素通しと遠視)のメガネかけっぱなしは楽かな」と
ほぼ初体験のメガネ屋さんに行ってみた。
正直言って、そのあたりまでは縁がなかった世界に興味津々で
面白半分という感じではあった。
ほほぅ、まずは視力検査をするのね?なるほど・・・と
店員さんに言われるまま、時間をかけて視力を調べてもらった。
え?
遠視はもちろん、左右ともに0.6〜0.8で、乱視があるとのこと。
これは衝撃だった。
視力2.0はアイデンティティとも言えるほどのプライドだったので
遠視より何より、視力の大幅低下と乱視にショックを受けた。
「これはメガネかけてた方が楽ですよ」
確かにレンズ選択用のメガネをかけてみるとよく見える。
そっかー・・・
以来メガネが常用となってしまった。
その時買ったメガネも良かったが、2年間使ったあと
慣れないせいか目からの頭痛がひどくなってきたのと、
ちょいと遊びが入ったデザインが欲しくなって
スカイツリー下のソラマチのZO◯Fで黒縁の軽い安物を購入。
それも3年ほど経ったらフレームが歪んできたので(^^;
花巻に帰ってきてから「歪まないものを」と
ブルーライト対応レンズの今の金属フレームのものに買い替えた。
もう手放せないねぇ(^^;
まだ時々メガネかけたまま顔洗いそうになることがあるけど(笑)
すっかり自分の顔の一部になってしまった感がある。
耳のツルがかかる部分が時々痛くなって、以前の黒縁にしたりしつつ、
基本は今のメガネ。ズレなくて良い。
この先ガタがきたら、今度は坂本龍一さんみたいな
べっ甲縁の丸っぽいのにしてみようかと思案中。
どうせかけなきゃいけないなら、デザイン楽しんでみるかな。
ところでウチの息子たちもかなり視力はいいらしい。
あと15年もすれば・・・同じ道をたどることになるかな(^^;