風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

お言葉

2016-07-06 | 世界・平和
3年前、皇后陛下は自らの誕生日に際し
下記のようなお言葉を述べられた。

「5月の憲法記念日をはさみ、今年は憲法をめぐり、
 例年に増して盛んな論議が取り交わされていたように感じます。
 主に新聞紙上でこうした論議に触れながら、
  かつて、あきる野市の五日市を訪れた時、
 郷土館で見せて頂いた「五日市憲法草案」のことを
 しきりに思い出しておりました。
 明治憲法の公布(明治22年)に 先立ち、
 地域の小学校の教員、地主や農民が、寄り合い、
 討議を重ねて書き上げた民間の憲法草案で、
 基本的人権の尊重や教育の自由の保障及び教育を受ける義務、
 法の下の平等、更に言論の自由、信教の自由など、
 204条が書かれており、地方自治権等についても記されています。
 当時これに類する民間の憲法草案が、
 日本各地の少なくとも40数か所で作られていたと聞きましたが、
 近代日本の黎明期に生きた人々の、政治参加への強い意欲や、
 自国の未来にかけた熱い願いに触れ、
 深い感銘を覚えたことでした。
 長い鎖国を経た19世紀末の日本で、
 市井の人々の間に既に育っていた民権意識を記録するものとして、
 世界でも珍しい文化遺産ではないかと思います」

また皇太子殿下は一昨年の誕生日に際し
下記のようなお言葉を残されている。

「日本国憲法には
 「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、
  国政に関する権能を有しない」
 と規定されております。
 今日の日本は、戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、
 現在、我が国は、平和と繁栄を享受しております。
 今後とも、憲法を遵守する立場に立って、
 必要な助言を得ながら、
 事に当たっていくことが大切だと考えております」

以上「ニュースサイトハンター・僭越ながら論」より。
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