風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

学制改革一考

2011-01-13 | 文化
大学の年度を9月~8月とすることを提言したい。
それにより以下のようなメリットが生まれる。

①受験勉強で高校3年の後半は授業にならず
 必須カリキュラムを消化できない場合も多いと聞く。
 かつて必修科目未履修問題も問題となった。
 せめて半年間受験のための時間を設けたい。

②それにより、高校のクラブ活動も最後まで全うできるはず。
 サッカーやラグビー、駅伝の場合、
 県大会レベルでも秋までシーズンが続くので、
 受験のために最終学年の夏に引退し、最後の競技出場を諦めるか、
 あるいはスポーツ推薦でしか進学できない状況を改革したい。

③大学側では、国際的な年度時期に合わせることにより
 留学生を受け入れやすい体制を作ることができる。
 それがひいては日本の大学の国際的評価向上に繋がると思う。

④何より、昨今問題となっている就職活動時期の変更に繋がる。
 企業側では9月に卒業した学生の翌春採用を目指して
 秋から採用活動をすれば良い。
 大学では最後まで専門教育を行うことができるし、
 企業も景気や業績により採用数を厳密に決定することができる。

⑤大学スポーツの場でも、
 就職活動や学業に影響を及ぼすこと無く
 最終学年まで競技を全うすることができる。
 シーズン終了が最も遅いラグビーにおいてすら
 競技引退後に卒論に取り組めるスケジュールを立てられる。

ついでに
⑥大学スポーツにおいて新入生は
 高校卒業後に入学先の競技部活動に入って行ける。
 まだ試合には出られなくても、夏場の合宿に参加することにより、
 より時間をかけてその部にとけ込むことができるのではないか。

デメリットは親の負担が合計1年分増えること。
だが自宅生ならばその1年間は学費はかからず生活費のみ。
自宅外生も入学前、卒業後は自宅にいれば同じこと。
余計にかかる1年間にアルバイトやボランティア、
海外短期留学などを計画すれば
より多くの体験もできるようになる。

様々なことを経験しながら
社会に有用な人材となって巣立ち、
将来の日本、将来の世界を背負って立ってもらうためには
この学制改革も一考に値するのではないか?
コメント
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