風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

母校愛

2006-05-29 | 風屋日記
昨日の午後、NHK教育テレビで早慶戦を見た。
いいもんだねー。
「紺碧の空」や「陸の王者」が神宮の杜にこだましている。
7回表裏の両校校歌斉唱も普段よりゆっくりしたテンポで
現役生もかなり年輩のOBも一緒に起立して歌っていた。
母校愛とプライドと、そして永遠の青春へのノスタルジー。
両校のOBでなくとも胸が熱くなる。
ラグビーでも、サッカーでも、アメリカンフットボールでも
いろんなスポーツで早慶戦はあるけれど
野球はまた格別だ。

昔は法政や明治の試合なんかもテレビ放送があった。
私が小中学生だった頃よく見ていた。
東京六大学各校の校歌を覚えたのもその頃のことだ。
いずれそれが段々憧れに変わっていくことになる。
最近の神宮大会で六大学代表が優勝できなくなってきたのは
テレビ中継がなくなり、憧れが薄れたことによって
六大学を目指す野球少年達が少なくなったことが大きいのではないかと
私は密かに睨んでいる。

もっと見たいよ。
早慶戦だけは毎年中継があるので見られるけれど、
明治一場も、法政の後藤も、みんなプロに入ってから初めて知った。
大学時代の活躍をもっと知りたかった。
できるなら六大学ばかりじゃなく、東都大学リーグや関西学生野球も見たい。
東都は平日の開催なので生中継は無理だけどね。
そうすればもっとファンは増えると思うし、全国から高校生も集まる。
野球少年達だけじゃなく一般学生も憧れて入ってくると思うけど。
東都では青学と亜大が強く、中大や専大は昔日の面影が薄れてる・・・
なんて、文章だけで読んだって実感ないもんね。
駒大が危うく入れ替え戦なんて情報も「ホントかいな」って感じ。
新聞で結果だけ見るんじゃなくて試合を見たいよ。
この間、花巻で開催された首都大学リーグ戦はよかったよー。
高校の野球部員たちがみんな並んで真剣に見ていた。
そういう機会でもないとレベルの高い野球を学べないからね。

余計な一言を付け加えると
早稲田も慶応も、もちろん他の大学も
「学校を愛せ、母校愛を持て」なーんて強制されてないよね。
でもみんな自分の学校に愛情とプライドを持っている。
偏差値や就職実績によって持つものでもないと思う。
もっと根源的な理念というか、存在異義なんだろうね。
いくら教育基本法が変わり、学校で「国を愛せ」と教えても
あるいはそんなふうに教えない教員達を処罰しても
国そのものが愛されるだけのものを身につけないと愛国心は生まれない。
文科省の偉いさん達や国会議員達はそれがわからないのかな。
自分達の愛校心(みんないいとこ出てんでしょ?)を思い出してみれば
わかりそうなものだけどねー。

私は私の母校にプライドを持っているし愛している。
岩手県立花巻北高に関しては桜雲同窓会の役員も引き受けているし、
息子達が入る前から毎年夏の高校野球の応援にも行っていた。
卒業した大学は日本大学。
当時神宮にも応援に行って校歌を歌ったし、
アメフト部「フェニックス」のTシャツも持っていた。
大学生活後半は私自身はあまりいい思い出はないが、学校が悪いんじゃない。
今も新聞で東都大学リーグの結果は必ずチェックしているし、
阪神ファンではあるけれど
横浜ベイスターズの村田と那須野の活躍は先輩として嬉しいぞ(笑)
コメント (2)
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