風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

マッハ!!!

2004-12-21 | 風屋日記
夕べ息子が「マッハ」のDVDを借りてきたので、さっそく鑑賞。
いうまでもなく「アクション吹替えなし、特撮なし」がウリのタイ映画。
先にそのウリ文句が頭にあったせいか、初っぱなから「うぉー!!」というシーンが続出。
こりゃホンマもんのアクション映画だ。
大勢の敵の肩を踏み付けながら走るシーンや走る車の下をくぐり抜けるシーンは
思わず息をのみ、目が丸くなる。
何度も書くが「アクション吹替えなし、特撮なし」なのだ。
ストーリーだけみると確かにショボイ(笑)・・・が、
数々のアクションシーンだけでも一級品だと思う。
エンディングのロールテロップの背景に、撮影中のエピソードが流れているが、
撮影中いったい何人のけが人が出たのだろう。
これは絶対日本では作れない。

それにしても命がけのあの大激闘が、単に村の仏像の頭を取り戻すためだったり、
ミエミエのイカサマカード賭博や、「何でコイツは逮捕されないの?」という悪役がいたり、
一見チープに見える造りだが、これがタイ文化だと思う。
命に代えても取り戻そうとする仏像の大切さ、
渾沌としたアジアの大都会の底辺の生活などなど・・・。

実はアクションよりも、
あちらこちらに垣間見えるタイ文化を楽しんだ1時間40分だったかも知れない。
息子も「田舎のオヤジたちの言葉がイサーン(東北地方)方言だ」と言っていたし、
バックに流れる音楽もケーン(日本の笙のようなイサーン・ラオスの民族楽器)だったし。
生活上の価値観や文化の違いがストーリーにもよく現れている。

次はアクション映画ではなく、タイのラブ・ストーリーを見てみよう。
「地球で最後のふたり」もおもしろそうだ。
主演の日本の男優、浅野忠信も賞を受けたようだし。
コメント (2)
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