埼玉に住む叔母が先月亡くなったのだが
母方実家の長男である亡き叔父が
花巻にある祖父母の墓に入っているので、
花巻に住んだことのない従兄弟たちの計らいで
叔母の葬儀も昨日花巻で行われた。
土地勘も、地域の風習もわからない状態で、
遠隔地から段取った従兄弟たちは大変だったと思う。
地元にある我が家ができるだけ手伝おうと考えていたのだが
どこまで役に立っただろうか。
ところで、コロナ禍を経て
当地の葬儀の仕方も大きく変わった。
受付でお香典を出した後は参列せずに焼香だけする
という形が一般的になってきたが、
何よりも葬儀後の忌明け法要がほぼ無くなったのが
もしかしたら一番大きいかもしれない。
ちょっと前、知人の市内寺院住職と話したのだが
この忌明け法要が無くなったというのは
喪主側にとっては面倒が無くなった楽になった反面、
親戚関係の希薄さの加速化に繋がっているという。
故人のおかげで久しぶりに顔を合わせる親戚同士が
無事を確認し合い、旧交を温め合う。
子どもたちも参列させ、紹介し合うことで
親戚付き合いの世代交代をスムーズに行うことができる。
これは現代の核家族化に逆行するかもしれないが、
実は地方の人口減少、少子高齢化対策として有効だと思う。
人間関係やコミュニティが
現代の諸問題解決のキーワードだと思うのだ。
ということなのかどうかわからないが
昨日は久しぶりに忌明け法要まで段取ってもらった。
母世代の叔父、叔母、従兄弟、従姉妹たちとも
本当に久しぶりに顔を合わせ話ができた。
人はもれなく歳をとるし、誰しも命は有限だ。
会える時に会わないと後悔する。
葬儀というお別れの儀式は悲しいけれど
それがきっかけで久しぶりに親戚と会うのは楽しい。
件の住職の言うとおり
個人のお陰で楽しい会話が交わせる。
とても大事なことだと思うんだ。