前回、9月24日に行ってきた川島町『遠山記念館』の邸宅と庭園をとりあげたが、敷地内には美術館もある。また、その後に昼食で初めて食べた料理のことも併せて記しておく。
■美術館
創立者である遠山元一が収集した美術工芸品を母胎とするコレクションは、日本と中国の書画・陶磁器、人形、染織品、世界の工芸品と染織品など、11,000点に及ぶ。
元々は、遠山邸の8ヶ所の床の間を飾るために、貴顕の来客に最高のもてなしのできる、格式ある家にふさわしい内容の書画工芸を集めたもの。国の重要文化財に指定されているものもある。
また、昭和45年の遠山記念館の一般公開にあわせて、古代オリエントやアンデスの工芸、染織品などを追加して収集され、その後も多彩な染織品を拡充した。
創立者である遠山元一が収集した美術工芸品を母胎とするコレクションは、日本と中国の書画・陶磁器、人形、染織品、世界の工芸品と染織品など、11,000点に及ぶ。
元々は、遠山邸の8ヶ所の床の間を飾るために、貴顕の来客に最高のもてなしのできる、格式ある家にふさわしい内容の書画工芸を集めたもの。国の重要文化財に指定されているものもある。
また、昭和45年の遠山記念館の一般公開にあわせて、古代オリエントやアンデスの工芸、染織品などを追加して収集され、その後も多彩な染織品を拡充した。
これら時代と地域の多岐にわたる美術品を、年間6回のテーマ展にて、順次展観をしており、今回訪れた時は「ガラスと土の造形」の展開中だった。
オリエントやアンデスの古代文化の土やガラスの器と共に、日本や中国の陶器なども展示しており、多様な造形と土の質感、輝くガラスの清涼感との競演でしばし暑さをお忘れください。というもの。
オリエントやアンデスの古代文化の土やガラスの器と共に、日本や中国の陶器なども展示しており、多様な造形と土の質感、輝くガラスの清涼感との競演でしばし暑さをお忘れください。というもの。
美術館の正面外観。
一見して美術館にしては質素?などと思ったが、見学し終えてみれば創立者の人柄や周囲の環境に合ったものだと思いなおす。
↓このような展示室が2つ。
展示品を幾つか。↓右はキプロスの「子供を抱く女性像」キプロスで前1500年頃。
アンデスの鳥類や動物のコーナー。後列右端はペルーのナスカ文化「彩画鳥形注口壺」でキレイに彩色された土器。
こちらもペルーのチャンカイ文化(後1100~1470年頃)「加彩人形壺」高さ50cm。表情が面白く、小っちゃな手でお猪口を持っているのがカワイイ。
江戸時代後期の仁阿弥道八「黒楽銀彩猫手焙」高さ約30cm。手あぶり?よく見たら猫の背中に蓋らしきもの。ここに炭火を入れるようだ。
ヨーロッパのエナメル彩ステンドグラス「紋章とグロテスク文様」19世紀頃。この場合のグロテスクは美術用語で、アラベスク文様の一種。
ちなみに、10月からの展示は『茶と花-座敷飾りの美術-』で、茶道・華道で用いられた工芸品などを展示しているようだ。
■すったて
遠山記念館の見学を終えたのが午後1時頃。折角なので、噂に聞いている川島町の名物郷土料理『すったて』を食べに行くことにした。
遠山記念館の見学を終えたのが午後1時頃。折角なので、噂に聞いている川島町の名物郷土料理『すったて』を食べに行くことにした。
『すったて』は、一般的には植物系「冷汁」。名前の由来は、胡麻、味噌、野菜などの具材を「すりたて」で食べていたところからきている。第6回(H22年5月)埼玉B級ご当地グルメ王決定戦で優勝している料理だ。
町内では13店舗で食べられるようだが、行ってみたのは、優勝した時に賞状を受け取った方のお店『出雲の里』。このお店では、つけ汁を自分で作る方式をとっている。
ゴマが入ったすり鉢がど~んときて、その後に、味噌、つゆ、玉ネギ、キュウリ、ミョウガ、大葉、長ネギ、山葵が出される。
最初に、テーブルに置いてある「作り方」を元に店員さんが教えてくれた。
(1)ゴマから油が出て湿り気をおびるまで頑張ってすりつぶしていく ・・・疲れる~
(2)味噌を入れて良くする ・・・もう腕に乳酸が!でも、美味しくなれーと!
(3)細かく刻んだ玉ネギを入れて良くする ・・・もう少しだ!
(4)輪切りのキュウリを入れて押しつぶすように混ぜる
(5)つゆを半分くらい入れて混ぜる。混ざったら残りのつゆを入れてスタンバイOK
ザルに盛られたうどんと氷が出される。
氷を3個入れてかき混ぜ、薬味入れて、いざ!(やっと食べられる~)一口すする・・・美味い!
ゴマや味噌、キュウリの風味に加え、薬味が3種類あるので、それぞれ楽しめる。これらの組み合わせは間違いない。ず~っと美味しかった。(かなり腕が疲れる思いをして自分でつけ汁を作ったという甲斐もあるってもんだ)
ちなみに、ご飯を追加し残ったつけ汁に入れて食べる方もいるようだし、テーブルに置いてあるてんさい唐をつけ汁に加え、少し甘くして頂くこともできる。
ところで、遠山記念館から泉の里に行く間の田んぼでは、シラサギ(たぶんダイサギとチュウサギ)が10羽くらいいた。車には慣れているのか、けっこう近づいても逃げなかった。
「すったて」、はじめて聞いた食べ物です。
名物郷土料理で、しかも、B級グルメで優勝。
おいしくて、よかったですね。
すったては美味しかったです。一度、お試しください。