宿泊先を石内の旅館に決めるに際しては、天気が良ければ「ザ・ヴェランダ石打丸山」に行こうと考えたが、既にグリーンシーズンの営業は終了していた。
天気予報が雨だったので、どこか立ち寄る所はないかと調べたところ、旅館近くに『関興寺』という古刹があり、当地域では珍しい枯山水の庭園があるとのこと。そこで、一目見てみようと思った。
11月30日(日)、南魚沼市石打(旧:塩沢町)の『最上山 関興寺』へ。
駐車場に着くが、雨が強く躊躇した。隣にシートで囲われた建物がある。それが総門だった。正面にまわって入ろうとしたら声を掛けられた「拝観料が必要です」と。えっ堂内ではなく、ここから必要なの?と思わず聞きかえす。ついでに、シートは雪囲いと確認。作業中ですみませんと言われる。でもその光景の方が珍しいし、雨も降っているし・・・。
ここで素敵な情報を得た。ちょうど「新米まつり」を開催中で、関興寺味噌おにぎりと関興寺味噌汁がサービスで頂けるという。階段を上がったところにテントがあるけど、雨なので中かも・・・と。早速、階段を上がるがやはりテントは出てない。枯山水は見えるけど、中ってどこ?と探す。プレハブの平屋があったので、行ってみると作業事務所だったが、お堂の手前の入り口からと教わる。
この時季で強めの雨で、お寺の方も参拝客を期待していないだろう。お経の声は聞こえるけど、誰もいない。靴を脱ぎ誰かいないかな〜と右往左往。来られた方に用向きを伝え、こちらにどうぞと案内された。ファンヒーターがありがたい。
通常、喫茶コーナーになっているようだ。庭を眺めながらしばし待って、おにぎりとみそ汁がやってきた。旅館の朝食でお腹は空いてないけど寒さもあって美味しくいただいた。

せっかくなので関興寺味噌を買っていこうかと売り場を聞くと、隣の和室の一画に味噌やお守りなどが置かれていた。ちょうど法事が終わった方々が退出中で、お寺の方は片付け中。バタバタ。
ここで、関興寺味噌と交通安全のお守りを購入。お守りは新車用に。

臨済宗円覚寺派『最上山 関興寺』は、関東管領上杉家・上田長尾家ゆかりの禅寺で、御利益味噌で知られる。
その昔、禅寺の生活に味噌は欠かせないと、たくさんの味噌を作り蓄えていた。戦国時代に戦火に遭った際、上杉家寄進の大般若経典を味噌桶の中に入れて守り、無事だったと伝えられる。以来、この味噌をいただくとご利益が授かるとされ「関興寺の味噌なめたか」という言葉が生まれたという。
本堂内の見学および撮影可と承諾をえる。鏡のような廊下、極彩色の欄間や梁にも彫刻が施されている。

ご本尊に手を合わせる。

上杉家の像。右は千手観音像。

屋久杉の戸板は、樹齢千年以上の屋久杉を一枚板にし、虎・鶏などが描かれている。江戸時代安永年間の作で現在でも色褪せずに残っている。

廊下には駕籠が吊るされていた。約二百年以上前、関興寺住職が徳川幕府より十万石の格式を与えられた際に寄進されたもので、江戸城登城の際にも使用されていた。朱色に塗られ、寺紋の五七の桐が刻まれている。

廊下の戸を開けていただき濡れ縁に出て、枯山水の石庭(臥龍の庭)を眺める。(画では分かり難いが雨降り)

表に出て、雪囲い作業中の本堂と石庭。(過去の写真を見ると、庭園の縁の辺りが変わってきているようだ)

経蔵の中には、六角輪蔵と呼ばれる一切経が収蔵された回転式の書架がある。

大きな池(白崖池)には、「登龍の滝」という滝が注ぎ、睡蓮に鯉が泳ぐ。

駐車場に戻りながら門を記録。「三門」の上階部分はシートで見えず。

受付のある最初にくぐった「総門」の外観。武家屋敷らしい造りになっているとのことだが、ご覧の通り囲われている。

「また来るように」と言葉を投げかけられたような感じを受けつつ、関興寺を後にした。
この後、『外山康雄 野の花館』で「野の花だより2025カレンダー」を購入し、関越道の石打塩沢ICから帰路につく。
◎関興寺味噌もう一つの謂われ『雲洞庵の土踏んだか、関興寺の味噌なめたか』
室町時代の昔から、越後・北陸地方において臨済宗の関興庵(現在の関興寺)と曹洞宗の雲洞庵*(南魚沼市)は「二大禅道場」だった。優秀な人材が多く訪れ、雲洞庵や関興庵で修行しなければ一人前ではないという評判になり、どちらで修行したのかを修行僧同士で確認し合っているうちに、「雲洞の土ふんだか?関興の味噌なめたか?」という言葉が生まれたという。
「もう三年土踏んでる」「ワシなんか5年も舐めてる」などと話していた・・・かもしれない。
*雲洞庵の本堂に続く参道の石畳の下には、一石一字ずつ法華経が認められて埋められており、この石畳を踏みしめてお参りするとご利益があるという。






あいにくの雨でしたね。
雲洞庵は行っていますが、関興寺は記憶に
ないなぁ。たぶん行っていないかな?
もっと暖かい季節に帰省したら、寄ってみたいです。ご紹介ありがとうございます😊
(PS)今年も恒例「RW年末狂歌」を吟じています。2024年に駆け巡った報道ネタから1年を回顧していますので覗いてみて下さい。
私も雲洞庵には行きましたが、こちらは知らなかったです。
やはり春や秋が無難かもしれないですね。
機会がありましたら、関興寺にも一度寄ってみてください。
また訪れたいところでした~。