シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

塩原渓谷:竜化の滝への遊歩道で4滝、回顧の吊橋・滝

2022-12-09 | お出かけ

塩原温泉郷観光、渓谷の風景:その2。
11月27日(日)の竜化の滝や竜化の吊橋、風挙の滝・抛雪の滝・布滝。回顧の吊橋・回顧の滝などをとりあげる。

前回の「野立岩」最寄りの駐車場から、さらに東に(箒川の下流に)車で3~4分行くと竜化の滝入口駐車場。ここから竜化の滝まで遊歩道が山の斜面~沢沿いに整備されている。片道約20分。
この遊歩道から様々な風景が見られたので、位置が分かるよう大まかなマップを作ってみた。

駐車場から、まず山に向かって階段を上る。そこから斜面を横切るように進む。しっかり整備された遊歩道だ。国道沿いに沢沿いまで歩いた方が近いし楽なのだが、国道には充分な歩道幅がとれないため、山側に遊歩道が設けられているようだ。

◆材木岩
岩面が材木を並べたように見えることから通称「材木岩」と呼ばれている。いわゆる柱状節理だが、他で見るモノより“柱”が細いように思えた。


◆竜化の吊橋(りゅうかのつりばし)
清らかな流れに架けられた吊橋。長さ25m、幅1m。可愛らしい吊橋だが、そこそこ揺れる。
全景を撮るため、橋を渡ってから記録した。


◆風拳の滝(ふうきょのたき)
落差10mほど。近くで見ることができ、流れる姿が美しい。上から見ると、落ち口の流れはウォータースライダーのようになっていた。

 

谷沿いにある塩原の自然が迫ってくるような感じだが、癒され気持ち良し。
沢が狭くなり、小さい橋を渡りながら、竜化の滝に近づいているはずだが、目の前の先には滝が見えず。

階段を上がり、先に進むとSRC造?の小さいけどしっかりした建造物が見えてきた。

◆竜化の滝(りゅうかのたき)
塩原随一の名瀑として知られ、落差は約60m、幅約5m、長さは130m。三段に流れ落ちる様子が、白竜が天に昇っていく姿に見えることが名前の由来。

建造物は竜化の滝観瀑台で、落石などから守れるよう頑丈な造りになっているようだ。
観瀑台は正面と左側がコンクリートの壁で右側が開けている。観瀑台に入ると右側にいきなり滝が現れたが、それほど落差は無さそう・・・。

しかし、ほんの数メートル先の奥の方からは、岩山に隠れていた滝の全景が姿を現した。落ち口はかなり奥の方にある。水量豊富で落差のある三段爆は見応えがある。

ソーシャル・ディスタンスを考慮すると、観ている位置が唯一の観瀑地点か。後から母娘の2人組が来たので、どうぞどうぞと場所を譲った。

◆抛雪の滝(ほうせつのたき)
戻って、遊歩道が一旦国道脇に出る所から、国道を少し歩いて橋の上から滝を見る。落差20mあるそうだが、陽の向きと樹の枝で見難かった。

 

◆布滝(ぬのたき)
箒川本流を流れ落ちる滝で、落差は小さいものの、本流の水量が巾1mほどの隙間を流れる勢いは迫力がある。国道からと遊歩道からも見下ろす滝の景色を記録。


竜化の滝入口駐車場に戻り、さらに東に(箒川の下流に)車で5分ほどの回顧の吊橋最寄りの駐車場に移動する。



駐車場の看板には「塩原渓谷歩道 回顧の吊橋 回顧の滝」と記されているが、車を降りても箒川は見えない。川はかなり下の方で、標高差がありそう。案内図を見ると、吊橋までの遊歩道は健脚コースと緩やかコースがある。そこで、行きの下りは健脚で、帰りの上りは緩やかを利用することにした。吊橋・観瀑台まで往復約30分ほど。
なお「回顧」は「みかえり」と呼ぶが、滝の美しい景色に「旅人が振り返らずにいられない」と言われたことが名前の由来。

◆回顧の吊橋(みかえりのつりばし)
塩原渓谷歩道の起点となる吊橋。四季折々に表情を変える渓谷美を堪能できそう。雄大なもみじ谷大吊橋とはまた違った趣がある。1987年(昭和62年)完成。長さ100m、幅1m。高さ約30m。

ほぼ階段だけの坂を下り、吊橋に到着する。これまで見た塩原の吊橋の中では歴史を感じさせる。説明板によると、主となるケーブルは直径4cmあり「体重55kgの人が360人乗っても耐える力を持っている」そうだ。

橋を渡ってからのほぼ全景。橋の上の手すりからは、遠方も下方も見やすい。

橋上から下流側を見る。箒川といっても、ここは「もみじ谷大吊橋」が架かる塩原ダム湖の上流にあたり、穏やかな湖面だ。湖岸の様子からすると、この時の水位は低い。

 

◆回顧の滝(みかえりのたき)
回顧の吊橋を渡り、右に10m程歩くと観瀑台(展望台)があり、そこから滝を眺めることができる。落差53m。
観瀑台に上ると、滝はもちろん後背の山々が展望できた。滝の左上の白いラインに見えるのは、旧道のガードレール。右斜め上に見えるラインが先ほど通ってきた国道のガードレールで、箒川からはけっこう標高差がある。

回顧の滝は、落ち口から滝壷まで一気に落下する直瀑のタイプ。湖面の水位が高い時であれば、直接湖面に落花することになり、違った印象になるであろう。(Web上では、そのような画も多数みられた)

 

駐車場に戻るため、緩やかコースを上っていくと、急斜面を川の水が落ちるように流れていた。これも滝といえば滝なのかもしれない。名も無き滝か。

 

険しい山々に囲まれて深い谷をつくる塩原は、滝の宝庫で大小合わせると100以上あるという。名のある主な滝を「塩原十名瀑」と呼んでおり、今回とりあげた竜化の滝・布滝・回顧の滝は、それに含まれる。
ということは、まだまだ滝はある(吊橋もある)。また、機会を設けて滝・吊橋巡りに訪れたいと思った。

次回は、塩原温泉郷の古刹や史跡など。

 

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
材木岩 (地理佐渡..)
2022-12-10 08:00:43
おはようございます。

歩き始めてすぐに柱状節理を見ていく。
なんとも興味をそそられます。その後
滝、つり橋と変化を楽しみながら歩く
ようです。良いですねぇ。ますます行
きたくなりました。今日は那須方面の
登山地図を探しに本屋へ行きます。
Unknown (ringo )
2022-12-10 09:51:19
おはようございます。
塩原は滝の宝庫なのですね。
私も吊り橋を渡りながら、遊歩道を歩いてみらたいです。
大吊り橋はバスツアーで行った時渡りましたが、個人旅行では、もっといいところが観られるのですね。
地理佐渡さん こんばんは (KAEDE)
2022-12-11 22:48:12
沢沿いの遊歩道は、何よりキレイな水が近く、人工物である歩道が自然と一体となって様々な変化を見せてくれました。もっともっと歩いていたい感じでした。
たぶん山登りでもステキな景色を見せてくれるでしょうけど、私には難しいでしょう。まずは渓谷歩道を一通り歩いてみたいと思いました。
ringoさん こんばんは (KAEDE)
2022-12-11 22:48:32
塩原温泉観光協会と塩原温泉旅館協同組合によるWebサイト「Shioba Love」では、滝と吊橋のメニューまでありましたよ。( https://www.siobara.or.jp/
大吊橋は温泉郷の“入口”的なところですので、機会がありましたら、その奥の方まで是非。
Unknown (ローリングウエスト)
2022-12-12 18:19:38
滝のイオンを浴びて健康はつらつ!ここ数日、穏やかな小春日和の快晴が続き最後の紅葉が楽しめています。師走も少しずつ押し迫りあと20日を切りました。まだ晩秋気分ですが、そろそろ年内の諸案件整理、大掃除・年賀状書き・帰省のタイヤ交換をスケジュールしなきゃいけないなあ・・と少しずつ焦り始めています。
ローリングウエストさん こんばんは (KAEDE)
2022-12-12 20:38:35
滝のイオンと森林浴で、大変気持ち良かったです。
それはさておき、年末が近づいてきました。当方も似たような準備を始めています。先日、プリンターの色のかすれが発覚。3日かけて何度もヘッドクリーニングをして、何とか復旧したと思っています。
塩原 (kawa)
2022-12-16 00:04:37
行ったのは、もみじ谷大吊橋、回顧の滝、七ツ岩吊り橋ぐらいですかね。
塩原の名所をすべて巡ったようですね。
欲を言えば、紅葉時期に行きたかったでしょうね。
kawaさん こんばんは (KAEDE)
2022-12-16 17:52:01
せっかくなので、時間を有効に使ってと思い、事前に調べて行きました。
でも、まだまだ見所はありそうなので、再訪したいです。
紅葉の盛期はキレイでしょうね。でも、混雑とか渋滞は避けたいので・・・。

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