シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

長崎市:稲佐山への「夜景見学ツアー」は為になる

2024-06-13 | お出かけ

〔つづき〕5月24日(金)、14時過ぎの遅いランチの後「みらい長崎ココウォーク」の1階に移動する。ここはバスターミナルを併設してる。
長崎市の移動はバスと路面電車が便利という。ホテルに近いバス停はグラバー園ということは調べていたが、乗り場は幾つもありどこで待てばよいのか右往左往。
グラバー園の名前を見つけ、既に待っていたバスに滑り込むが大丈夫なのか不安。座席の後ろにいるオバちゃんに聞くと、グラバー園には行くけど市役所まわりなので少し遠回りするとのこと。遠回りでも目的地に行ければいいかと一安心。
人の好さそうなオバちゃんは、あれが新しい市庁舎と教えてくれたり、県庁舎や駅舎、スタジアムなど、ここ数年箱ものラッシュなのよと。地元の方に聞くのは新鮮だ。

バス停から数分のホテルに着き、部屋に落ち着いたのは15時半頃。疲れたので休憩。
TVでのYouTubeを使って「長崎の鐘」を繰り返し聞きながら余韻に浸る。

100万ドル(1000万ドル)と呼ばれる夜景を見たいと思っていた。稲佐山山頂展望台へ行く方法は様々あるが、チェックしているとバスツアーが便利そうだった。電話して聞くと、臨時便にまだ空きがあった。近くのホテル前18:45出発するというので予約した。市内の主なホテルを回りながら客を載せて展望台まで行くようだ。

中型バスによる「夜景見学ツアー」は、単に客を運ぶだけでなく、バスガイドさんがいて観光案内+長崎のこと(平和学習や遠藤周作など等)を話してくれた。これは想定外でとても有意義な乗車時間だった。私のように初めて訪れる者には打って付けだと思った。見聞増し増し。


近くのホテルを出発し、狭い道も通りながら山頂の展望台まで上がる。到着しバスを降りると、まずは展望台近くのマンホール蓋を案内してもらった。デザインマンホールで漫画のキャラクターが描かれていた。これは知っている。(上下逆方向から撮影)

大人気漫画「弱虫ペダル」の主人公・・・じゃない巻島君だ。同様のマンホールは市内27か所にあるらしい。長崎出身の漫画家だが、長崎は自転車が少ないのに(※1)・・・とガイドさんが不思議そうに話す。

稲佐山山頂は標高333m。展望台は全面ガラス張りの円柱形で、スロープが窓に沿ってらせん状になっていて風景を見ながら上り下りできる。
稲佐山からは、東側に長崎港・長崎市街地、西側は東シナ海が望める。
19:20頃、この時季なので日は沈んで夕暮れ・マジックアワー。

南西の方向を見ると、半島が左側から伸び、海を挟んで沖之島~伊王島の細長い島。手前中央の海沿いの集落は、原爆投下時この稲佐山の影になり被害が少なかったという。


南東側の港湾にある三菱長崎造船所には、大きな「ジャイアント・カンチレバークレーン」というクレーンがある。1909(明治42)年に設置された日本で初めての電動クレーン(高さ約62m、アーム部分の長さ約75m)で現役。同型で世界に現存しているものは少なく、輸出した英国が称賛する歴史的に貴重な存在のようだ。

大戦中、長崎造船所で戦艦を極秘で造っている時は、対岸から見られのを防ぐためグラバー園の辺りを買い取ったらしい。


GWなどの繁忙期には内部のスロープから屋上まで大渋滞になるらしいが、この日はそれほどでもないものの、展望台屋上の手すりに沿って人が二重に並ぶ。待って~見て~撮って~位置を移動して~を繰り返す。

画はコンデジに持ち合わせの無い撮影技術なのでこんなものだが、初めて見る長崎の夜景はキレイだった。これが三大夜景(※2)かと。
↓長崎駅から南側の眺め。駅は左側の明るい建物。右側の海上の灯は長さ300m近いクルーズ船。その後背がグラバー園。


↓長崎駅から北側の眺め。画の中央はジャパネットグループが開発している複合施設(※3)で、ビルはホテルになるようだ。


近くの電波塔もライトアップされている。通常は赤白をそのまま照らすが、四季毎に時間によって特別なライトアップをする。この時期は緑だった。


20時になると夜景の中にハート形が見えるというので、しばし待つ。バスガイドから聞いたので知ることになったが、知らない方はスルーだろう。画の中央がハート形に灯っているところ。


ハートを見たらバスに集合。帰りはゲートに入場待ちの車が長い列を作っていた。結果的にツアーを選んで良かったと切実に感じた。

ここからは、基本的に乗車したホテル前で各々降りるが、食事等のために駅で降りたいという要望は聞いてくれる。
我々は、乗車した所で降り、ほぼ満月を見ながら居酒屋を探して、地の酒と肴で癒し、五島うどんで締めた。旨かった。
ホテルへと歩く途中、川(?)の上にほぼ満月。左は路面電車の「大浦天主堂」電停。

〔つづく〕



※1:弱虫ペダルマンホール
長崎市の「下水道供用開始60周年」を記念して、長崎市出身の漫画家:渡辺航による人気漫画「弱虫ペダル」のキャラクターたちが描かれた。市内の観光施設・景観スポットを中心に計27か所(27種類)が設置されている。

都道府県別の自転車保有率で長崎県は下から2番目という調査結果がある。国勢調査の都道府県別「通勤通学時の自転車利用」では、長崎県が最下位。坂が多く石畳の道も多い長崎市のことを考えるとうなづける。

※2:日本新三大夜景
夜景のキレイな都市といえば、昔は神戸・函館・長崎というイメージがあったけど、現在「日本新三大夜景」というのを(一社)夜景観光コンベンション・ビューローが認定し、数年毎に更新を行っている。夜景鑑定士の投票によって決まるらしい。これによると現在の三大夜景は、北九州・札幌・長崎とのこと。
調べてみると他には、神戸・静岡・横浜・東京・函館・大阪・京都などが上位にある。

また「世界新三大夜景」では、モナコ・長崎・上海。えッ香港は?と思った。こちらも調べてみると他に、ニューヨーク・香港・ドバイ・シンガポール・北九州・シドニー・札幌などが上位。
大都市の灯は圧倒的な数・面積があるので賛同する方も多いだろう。対して長崎は決して大都市ではないし、灯の数・面積も少ない。でも夜景鑑定士が選んでいるのは、他に無い夜景の特徴があるから。どんなところかな~と眺めるのも良いだろう。もちろん、単に目の前の光景を楽しむのも良い。

※3:長崎スタジアムシティ
ジャパネットグループが建設しているサッカースタジアムを中心にアリーナ・ホテル・商業施設・オフィスなどの複合施設。
2024年10月14日開業予定。ホテルの窓からはスタジアムの試合が見られるそうだ。
「長崎スタジアムシティ」のこけら落としは、長崎出身の福山雅治によるフリーライブ(無料開催)。招待人数は約25,000人。応募は始まっていて、締め切りは7月7日。争奪戦の確率は上昇中。

 

コメント (9)
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