因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

因幡屋2015年7月の観劇と句会

2015-07-04 | お知らせ

 6月末にまさかの夏風邪をこじらせ、仕事は早退、句会は欠席、リーディング公演はキャンセルという悲しいことに。どうにか持ち直して新しい月を迎えました。観劇と句会の兼題をお知らせいたします。

*帝劇ミュージカル『エリザベート』
 2000年の帝劇版初演で、ルドルフ皇太子役でデヴューした井上芳雄の清く正しく美しい歌唱に骨抜きにされた。あれから15年の月日が経ち、その井上芳雄がトート役を演じるとは。
リオフェス2015 第9回岸田理生アバンギャルドフェスティバル参加作品
テラ・アーツ・ファクトリー公演 作:岸田理生 演出:林英樹 『恋 其の参』

トライストーン・エンタテイメント 『女中たち』
 ジャン・ジュネの戯曲に挑むのは、中屋敷法仁。ソランジュとクレールを、矢崎広、碓井将大が交互に演じる。奥さま役は多岐川裕美!
七月大歌舞伎
 「与話情浮名横櫛」海老蔵の与三郎と玉三郎のお富が初顔合わせとは意外。玉三郎の養父で、与三郎を得意とした守田勘弥は、「お客さんは見ないけれど、柳の下で待っている時を大事にしろ」と言っていたとのこと。玉三郎は自分が演じるだけでなく、海老蔵や獅童、中車たち後進に知識や知恵を伝える重責も担う。
*歌舞伎NEXT『阿弖流為』
 松竹と劇団☆新感線のコラボレーション企画として2002年に初演された『アテルイ』が、今度は歌舞伎俳優によって新たに登場する。初演につづいて市川染五郎が主役の阿弖流為をつとめ、坂上田村麻呂に中村勘九郎、立烏帽子を中村七之助が演じる。
*猫の会番外公演『ありふれた話』1,2,3,4
 池袋のスタジオ空洞ははじめて行くところ。
*shef prd.『三人姉妹』 (1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11)
ミナモザ『彼らの敵』 再演 (1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22 ,23)

☆本部句会 「花火」、「金魚」、「鶫」(つぐみ)または「雁」
☆金星句会 「向日葵」、「ヨット」
☆演劇人句会「海開」、「夏休」
 梅雨関連の季語を使いあぐねている間に、俳句の季節はしっかり夏である。どころか、本部句会の鳥はいずれも秋の季語。俳句は季節を先取りして詠む。けれど以前4月なかばのある句会で、「桜蕊降る」(さくらしべふる)を使った句を出したところ、「時期的に少し早いのでいただかなった」という評されたことがある。まさにいまの季節に何がぴったりかということを最大限考えることが大事と思ったことである。だから想像力、気持ちの切り替えが必要なのだろう。

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