草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

事故を小さく見せようとした民主党政権の轍を踏むなかれ!

2013年03月10日 | 災害

 福島第一原発事故から2年目を迎えようとしているが、安倍政権になった途端、放射能の危険性を言い出したのが、誰あろうマスコミである。福島県人の一人として、私は激しい怒りを覚える。あのとき民主党政権の手先となって報道したのは、マスコミではなかったか。事故を小さく見せようとした責任もとらずに、一転して、今度は不安を掻き立てているのである。そして、責任を安倍政権の押しつけようとしているのだ。私は次の2点について、安倍政権は精査すべきだと思う。一つは原発事故の発生直後、アメリカから支援の申し出があったかどうかだ。仮にそれがあったとすれば、それを受けた場合には、どうような結末になったかについての検証も、当然必要になってくる。もう一つは、危機感を抱いたアメリカが、首相官邸に担当者を派遣しようとしたといわれる問題だ。それは結果的に拒否されたようだが、どのような経緯があったかについても、事実関係を明らかにすべきだろう。それとは別に、民主党政権とマスコミとの癒着も問題にされるべきだろう。この点については、全てのマスコミが報告書を出すべきだろう。新聞やテレビが国民から信用されなくなったのは、あれ以降なのである。安倍首相になってからは、野田前首相が発表した「終結宣言」は撤回したが、危惧されるのは、子供たちの健康である。病人を出さないためにも、万全の策を講じてもらいたい。深刻な被害を受けている福島県民が、総選挙で自民党に投票した意味を、安倍首相にはぜひ考えてもらわなくては。

 
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伝統重視の保守と新自由主義のイデオロギーは無縁だ!

2013年03月10日 | 思想家

 サヨクは衰退して、単なる批判勢力に転落している。しかし、その一方で、保守が盤石かといえば、そうでもない。保守についての考え方の相違が、ここにきて顕在化しているからだ。保守と一口に言っても、新自由主義を礼賛する人たちまで含まれている。「市場原理を重んじ政府の関与をできるだけ減らす」というイデオロギーは、秩序の破壊に結びつく。高山岩男は『教育哲学』において、保守と革新を、伝統を尊重するかしないかで、区別している。「過去の長い経験を尊重し、経験によって無害有益や真実性が保証されているとして、これに信頼を置くのが保守主義の心理だということに他ならない。例えば長い臨床上の経験から危険な副作用のないことが一般に認められている薬とか、危険性が少くて安全性の高い手術とか、こういうものを信頼するのが保守主義の態度なのである」。日本にとって悲劇であったのは、敗戦によって、日本の伝統が悪とされたことであった。滅私奉公の精神で戦った日本人に、言い知れない恐怖心を抱いたアメリカは、徹底的に日本を骨抜きにした。アメリカべったりの自称保守が、それに迎合したのである。「日本は遅れている」との見方をする点では、サヨクと共通している。西洋には古典文化とキリスト教があるように、日本にも独自の精神文化があった。保守の再生とは、それを取り戻すことでもあり、それを見失ったのが自称保守なのである。


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