草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

アメリカの属国であるのを思い知らされたTPP交渉参加!

2013年03月16日 | 思想家

 どんな偉そうなことを言っても、日本はアメリカ様の属国なのである。日本のインテリの多くも、それで満足しているのだから、救い難いにもほどがある。山本夏彦の『ひとことで言う山本夏彦箴言集』では、自嘲を売りにしているインテリを揶揄しており、山本の投げる球はど真ん中である。「日本はアメリカの植民地または属国であります。植民地はもとの独立国に返りたいと願うのが尋常なのに、ひとりわが国のインテリはその気がありません。アメリカの植民地でなければ、ソ連または中国の属国になることをなが年欲していました」。週刊新潮の平成9年1月23日号〈夏彦の写真コラム〉「どっちにころんでも属国」の一文である。それから16年以上が経っているにもかかわらず、やっぱり日本のインテリは不甲斐なしだ。TPP交渉参加を安倍晋三首相が決断したのは、そうした連中の口車に乗ったのだろう。開国するにあたっても、かつての日本人は国益を優先させた。死守すべき価値も念頭に置いていた。しかし、戦後体制にズブズブになった日本のインテリは、国益などに興味がないのである。それよりは、国を売ったとしても、自分さえ儲かればいいのだろう。安倍首相が本心からこの国を取り戻そうとするのならば、その現実を直視すべきだろう。山本の言っていることは嘘ではない。大国の言いなりになって、小国の指導者が国民を苦しめるのは、植民地や属国の常なのだから。


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TPP交渉参加は日本にとっての第二の敗戦だ!

2013年03月16日 | 政局

 いかに安倍晋三首相の決断がやむを得なかったとしても、苦渋の選択であることを、国民に理解してもらうべきであった。TPP交渉参加のメリットを安倍首相が並べ立てるのには、聞いていてウンザリした。そんなであれば、西田昌司参議院議員の弁解の方が、まだましである。アメリカに大東亜戦争で敗北した日本は、今もなお国家として自立できないのである。その屈辱から訣別せんがために、三島由紀夫は自衛隊の市ヶ谷駐屯地に乱入し、そこで腹を切って見せたのではなかったか。昭和63年8月15日、昭和天皇が全国戦没者追悼式で御臨席なされたおりに御詠みになられた「やすらけき世を祈りしもいまだならずくやしくもあるかきざしみゆるど」の御歌が思い出されてならない。昭和天皇が崩御されたのが翌年の1月7日であることを考えれば、感慨深いものがある。この御歌について桶谷秀昭は『昭和精神史戦後篇』において「上三句目から下二句にかけての、『いまだならず』、『くやしくもあるか』といふ、途切れ、途切れの声調は悲痛である」と解釈している。そこで御述べになられたのは、アメリカの占領下から脱却できないことへの、悲しさであり、悔しさはなかったか。TPP交渉参加の決断は、日本にとっては、第二の敗戦なのである。そこに輪をかけて、尖閣諸島をめぐって中共にしてやられたりすれば、泣きっ面に蜂ということではないか。


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