ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和3年-加東郡立憲青年党の発会式

2015年11月25日 05時19分32秒 | Weblog
 父の日記から-

 昭和3年(1928)、当時18歳だった父の日記を読んでいると、2月6日の頁に加東郡立憲青年党の発会式が公会堂で行われたことが記してありました。演説会も行われたようです。
 青年労働者として市場で働いていた父は、仕事がすむと公会堂へ行っています。公会堂とは加東郡公会堂、現在の明治館のことです。

 大正14年(1925)に普通選挙法が成立し、昭和3年の2月20日に第1回の普通選挙が実施されています。満25歳以上の男子に選挙権が与えられるようになったものです。
 2月15日の頁には「普選のスタート。記念すべき二月二十日。後五日になったものだから八人の候補者は猛烈なる運動を開始した」と記されています。
 父も選挙運動に関わったようで、「自分は日給二円で雇はれてゐる以上政友会の方をヒイキをせなければならない。自分は昨年の県会に於て運動した様にほんとうに選挙と言えば社会凡ての人がヒステリックになってしまふ様に考えられる。”君こう言ったりしてゐたら罪だよ。違反だよ。”こうした声をどんなに多く聞く事だらうか。」と社会の雰囲気を書いています。
 2月20日の頁には、「選挙の投票日。市日。普通のスタート。記念すべき此の日。政友内閣を信任するか、不信任か。尤も興味ある問題だ。」と記しています。

 写真は昭和10年代の加東郡公会堂です。
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