23日(木)、県議会の文教常任委員会で県立豊岡高校を視察しました。グランドを見下ろす掲揚台には国旗、県旗、校旗が掲揚されていました。校長先生に「今日は視察に合わせて掲揚してあるのですか?」と尋ねると、「いえ、毎日掲揚しています」との答えがあり、続けて「いつからか分かりませんがずっと続いています」ということでした。大いに感銘を受けました。私も高校の生徒会長だったとき、社高校の屋上に国旗を掲揚していたことを思い出しました。
ところで、豊岡高校の正門前に「達徳会館」があります。県指定重要有形文化財(建造物:平成20年)に指定されており、明治29年に旧制豊岡中学校の本館として建立されたものです。現在、修復工事が行われており、外装は見えるようになりましたが、内部はまだ工事中でした。県教委文化財課長の村上裕道さんの説明を聞き入りながら、どこかで見た憶えのある建物だと思っていると、そう、南あわじ市のイングランドの丘で見た旧郡役所と同じ造りだと思い出しました。村上さんによれば、当時流行った役所の建物だということでした。現存する校舎としては県下最古のものになる貴重な建造物です。
豊岡高校の同窓会「達徳会」の会長は元県議の小林喜文先生でした。小林先生は達徳会は毎年総会を行っており、600人余りの会員が集まると自慢をされていました。その愛校心、結束力には驚きます。
達徳会館の脇の築山には、初代校長の校訓「和魂」(和魂の風格・花橘の気品)の文字が刻まれた石碑が建てられており、築山の中には、昭和8年(1937)の皇太子(今上天皇)御降誕を記念する石碑も建てられており、歴史と伝統を感じさせられました。