台風11号は四国から中国地方を縦断し日本海に抜けました。この台風による雨は、7日未明から8日朝までの長い時間にわたって強く降り続き、加古川をはじめ、加東市内の東条川や三草川、千鳥川などでも増水し、加古川流域の油谷川との合流点では道路や水田が冠水しました。
加東市上滝野の闘龍灘を望む闘龍スクエアから増水の状況を見ました。正午頃にはすでに闘龍灘の奇岩は濁流がぶつかり合って流れる中でまったく見えなくなっていました。大雨の度にこうした光景が繰り返し見られるわけですが、その激しさは見る者に恐怖心を起こさせます。午後5時頃、再びようすを見に行くと、さらに水位は上昇し、公園のすぐ下まで上がってきていました。
写真は今年の5月1日の加古川の川開き神事が行われた日の闘龍灘の絶景と、今日の増水時の荒れ狂う闘龍灘の光景です。
加東市の加古川流域は無堤地区が残っています。上流の西脇市部分が災害のために河川改修が行われ、直ぐ下流の加東市多井田、上滝野、下滝野、河高、大門の無堤地域は大水の度に氾濫の危険にさらされています。加古川の河川計画ができ、改修工事が一部始まっていますが、工事を一層促進させる必要があります。日本の河川は台風や大雨よってかくも大きくその姿を変えます。