物臭狸の『花日記』

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カシワバハグマ

2018-10-18 12:00:00 | キク科
カシワバハグマ(柏葉白熊)
<学名:Pertya robusta (Maxim.) Makino>
キク科 コウヤボウキ属 多年草



本州(宮城県以南のおもに太平洋側)、四国、九州に分布し、
山林のやや乾いた林縁や林下に生育する日本固有種。
西日本では生育地が限られている。
紀伊半島と四国に分布するものは、茎や葉の両面に毛が密生し、
葉の形態も他の地域と異なることから、別分類群とすべきか
今後の検討を要する、との考えがある。
九州産のものは葉の幅が広く、頭花が有柄であるなどの点で異なり、
変種ツクシカシワバハグマと呼ばれる。
節がある根茎は横にはい、茎は硬くて細く、直立して
高さは30~90cmになり、分枝はせず、数個が叢生することがある。
茎は毛が無いか、または茎上部にまばらに短毛がある。

倒れていました。

撮影日 2018.10.14: 群馬県
葉は、茎の中部にやや集まって互生し、10cm以上になる
長い葉柄があり、葉身は卵円形から卵状長楕円形または倒卵形で、
長さ10-20cm、幅6~14cm、先は鋭く、基部は円形または
くさび形になり、縁に粗い歯牙がある。
葉の両面は無毛かまたはまばらに短毛が生える、
裏面はやや白色をおびることが多い。
花序につく葉は無柄で卵形、上部にいくにしたがって次第に
小さくなり、鱗片状にまでなる。
茎や葉のようすには、変異も多い。

花期9~10月。頭花は茎上部に穂状または総状につき、
花序分枝に数個が単生または双生する。花柄は無いか短い。
総苞は長さ18~30mmになる円柱形で、総苞片は8-10列ほどあり、
覆瓦状に重なって並び、無毛か短毛が生え、しばしば縁が
褐紫色をおびる。

小花は両性の筒状花のみからなり、
花冠は白色、5深裂し、裂片は線形で先がねじれてカールする。
頭花あたり9~14個の小花がつき、花床には密に短い剛毛が生える。


果実は長さ10mmになる痩果で毛は無く、白色から淡褐色の
長さ13-15mmになる冠毛がある。




和名は「柏葉白熊」で、
柏葉は、葉の縁にまばらに粗い歯牙があるようすが柏の葉に
似ていて
僧が使う仏具である払子(ほっす)や武将の采配、兜などにつける
ヤクの尾の毛でつくった飾り白熊(ハグマ)に花冠の様子を
見立てたもの。





撮影日 2006.9.24: 群馬県




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