今の季節を代表する花(梅雨の季節の花)を紹介します。
アヤメ (菖蒲、文目、綾目)
<学名:Iris sanguinea Hornem.>
アヤメ科 アヤメ属 多年草
北海道〜九州の山野の草地に自生し、高さ40~60cm程度。
多数の茎が株立ちになり葉は直立し、短く這う根茎からは多数の ひげ根が伸びています。
撮影日 2019.06.23: 群馬県(榛名山)
(湿地の植物のように思われていますが、低山から高原の明るい草原に 見られる植物で、
他のアヤメ属のノハナショウブやカキツバタのように 湿地に生えることは稀です。)
5月~6月ごろ茎の先端に径8cmほどの紺色の花を1~3個付ける。
花茎は分岐しない。
外花被片(前面に垂れ下がった花びら)は広倒卵形、網目模様があるのが 特徴で、
和名の元になっている。
内花被片は長楕円状披針形で直立、長さ約4cm。 花柱の先は2深裂し、裂片には鋸歯がある。
古くは「あやめ」の名はサトイモ科のショウブ(アヤメグサ)を指し、 現在のアヤメは「はなあやめ」と呼ばれていた。
(古くから栽培されていますが、ハナショウブやカキツバタほど園芸品種は 多くは無いようです。)
一般的にアヤメ類の総称として、アヤメ以外の別種にあたる、 ハナショウブやカキツバタを、
アヤメと呼称する習慣が広まっている。
ついでですが 端午の節句に根や葉を風呂に入れて沸かす「菖蒲湯」で使われる ショウブは、
ハナショウブではなく、サトイモ科のショウブです。
古くは「あやめ」はサトイモ科のショウブ(アヤメグサ)を 指していた。現在のアヤメは「はなあやめ」と呼ばれていた。
アヤメ類の総称として、厳密なアヤメ以外の別種、ハナショウブや カキツバタを、アヤメと呼称する習慣が一般的に広まっている。
「いずれアヤメかカキツバタ」という慣用句がある。 優劣はつけがたくどれも素晴らしいという意味である。 見分けがつきにくいという意味にも用いられる。
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