イワギボウシ(岩擬宝珠)
<学名:Hosta longipes (Franch. et Sav.) Matsum. var. longipes>
ユリ科 ギボウシ属 多年草
{最近の(LAPG) IIIではキジカクシ科となっています。}
<学名:Hosta longipes (Franch. et Sav.) Matsum. var. longipes>
ユリ科 ギボウシ属 多年草
{最近の(LAPG) IIIではキジカクシ科となっています。}
本州(岩手県~兵庫県)の山地の湿った岩場や渓谷沿いの岸壁
(ときに樹木の幹や枝)に着生して生える多年草です。
撮影日 2017.09.24: 群馬県
根元にまとまってつく葉はふつう幅の広い卵形で葉質は厚く、
表面には光沢があり滑らかです。
長い葉柄には紫黒色の細かな斑点が見られる個体が多い。
表面には光沢があり滑らかです。
長い葉柄には紫黒色の細かな斑点が見られる個体が多い。
ギボウシの仲間には春から初夏に咲くものと夏の終わり頃から
秋に咲くものの2種類あり、イワギボウシは秋咲きの代表です。
花期8~9月、長い花茎を斜めに、ときに下に垂らして先端に
花を咲かせます。
秋に咲くものの2種類あり、イワギボウシは秋咲きの代表です。
花期8~9月、長い花茎を斜めに、ときに下に垂らして先端に
花を咲かせます。
膜状で薄い苞が開花時には萎れて脱落するのが特徴です。
白淡紫色の漏斗状の花を下向きから横向きに10数個つける。
柄が長く花被片は6枚で脈はあまり明確に入らない。
花は美しく、観賞用に植栽される。
白淡紫色の漏斗状の花を下向きから横向きに10数個つける。
柄が長く花被片は6枚で脈はあまり明確に入らない。
花は美しく、観賞用に植栽される。
各地域に特徴的な変種があるそうで、
サイコクイワギボウシ(var. caduca)が四国西部と九州に、
イズイワギボウシ(var. latifolia)が伊豆半島と伊豆諸島に
ヒメイワギボウ(var. gracillima)が四国東部と近畿地方南部に、
オヒガンギボウシ(var. aequinoctiiantha)が西日本に
分布しています。
サイコクイワギボウシ(var. caduca)が四国西部と九州に、
イズイワギボウシ(var. latifolia)が伊豆半島と伊豆諸島に
ヒメイワギボウ(var. gracillima)が四国東部と近畿地方南部に、
オヒガンギボウシ(var. aequinoctiiantha)が西日本に
分布しています。
崖の上の方に大株が咲いていました。
ギボウシ類は古くから、ウルイの別名で食用として親しまれ、
若葉や花や花柄、葉を採取して、熱湯で茹でてさらして、
おひたし、あえもの、揚げ物などや、
茹でたものを干して食用として保存されたといわれている。
若葉や花や花柄、葉を採取して、熱湯で茹でてさらして、
おひたし、あえもの、揚げ物などや、
茹でたものを干して食用として保存されたといわれている。
ギボウシ(擬宝珠)の名前の由来は蕾の形が橋の欄干のネギ坊主に似た、宝珠(ほうしゅ)という飾りに似ているから。宝珠とは頭部の尖った火焔形の玉をいう。仏教の用語で宝珠とはどんな願いも叶える 不思議な珠のことで、この宝珠には橋の安全が込められている。蕾が宝珠に似ているから 擬宝珠なんです。イワギボウは、川沿いの岩場に自生する擬宝珠なので岩擬宝珠の名前がつけられました。