物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

オヤマボクチ ~2017~

2017-10-06 06:00:00 | キク科
オヤマボクチ(雄山火口)
<学名:Synurus pungens (Franch. et Sav.) Kitam.>
キク科 ヤマボクチ属 多年草



本州東部以北、北海道に分布するアザミ類に近い仲間
茎は直立して分枝し、白色の綿毛がある。

撮影日 2017.10.1: 群馬県

葉は互生下部の葉は長さ15~35㎝の卵状長楕円形、
不規則な鋸歯縁(やや深いものから浅いものまで変化がある)
基部は心形、葉柄は長く基部に狭い翼がある。

裏には白色の毛がフェルト状に密生する。
茎上部の葉は小形、短柄。

花期は9~11月上部で分枝した枝先に暗紫色の4~5cmの頭花を
下向きに咲かせる。
総苞は長さ約3㎝、幅35~4㎝、球鐘形、くも毛があり、
開花すると全体に紫色~紫褐色になってくる。
総苞片は覆瓦状に多列あり、中位の総苞片は下部の幅約2㎜、
線状披針形、先が刺状、外片~中片の先が開出し、
花後にさらに次第に開く。
小花はすべて筒状花で花冠が紫色~赤紫色。
葯は暗紫褐色、後にすぐに退色して淡褐色になる。
小花は外側から咲き、外側の小花から退色する。
花柱はピンク色、柱頭は長さ約5㎜、ピンク色、先が2裂する。
痩果は長さ約6㎜、幅3㎜。冠毛は帯褐色、
不同長、長さ約16㎜ぐらい。

根は山菜「ヤマゴボウ」として漬け物にするなどして食べられる。
長野県飯山市の富倉そばでは、茸毛をつなぎに使っている。
新潟県の笹団子や山梨県と東京都/檜原村の草餅で利用される。



オヤマボクチの語源は、茸毛(葉の裏に生える繊維)が火起こし時の火口(ほくち)として用いられたことから。
山梨でウラジロと、東京都檜原村でネンネンボウと呼ぶことがある
ゴンパ、ヤマゴンボと呼ぶ地方もある。


少し前に撮った若い蕾

撮影日 2017.8.17: 群馬県







コメント (1)
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