物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

ウスゲタマブキ

2017-10-14 20:00:00 | キク科
ウスゲタマブキ(薄毛玉蕗)
<学名:Parasenecio farfarifolius (Siebold et Zucc.) H.Koyama
                    var. farfarifolius>

キク科 コウモリソウ属 多年草




本州(関東地方以西)、四国、九州のスギ林など湿った
林内、林縁の木陰に生育する多年草。

撮影日 2017.10.1: 群馬県

高さ50~140cm、若いときにはくも毛がある。
葉腋にムカゴを付けるという変わった特徴を持っています。

葉は互生、長さ13~21㎝、幅13~21㎝の三角状心形、
長い葉柄がある。
表面に粗い毛を散生し、裏面に薄くくも毛がある。

花期8月~10月。花は頭花で、茎の上部に円錐状に
多数つく。総苞は長さ9~10mm、総苞片は5個で白色。
長さ1cmほどの頭花には両性の黄色の筒状花(管状花)が
5~6個つく。(ふつう花びらにみえる「舌状花」は
ありません。)

痩果は長さ約6.5㎜、円柱形。長さ約8㎜ぐらいの白い
冠毛がある。


葉の裏面のクモ毛が、関東地方以北の本州と北海道に
分布する変種のタマブキよりも薄いので、薄毛(ウスゲ)
葉をフキに見立てて珠(たま)状の珠芽(ムカゴ)が付く
蕗の意味。