物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

リュウノウギク

2017-10-09 06:00:00 | キク科

野菊の仲間


リュウノウギク(竜脳菊)
<学名:Chrysanthemum makinoi Matsum. et Nakai
キク科キク属の多年草




秋遅くに花をつける野菊の1種。
本州(福島県・新潟県以西)・四国・九州(宮崎県)に
分布する。(関東や近畿では普通種。)日本固有種。
低山の森林周辺に多く、特に林縁部の日向に多い。

もう咲き出していました。

3撮影日 2017.10.1: 群馬県
地下茎は長く伸びて、まばらに複数の茎を立てて
株立ちになり、小さな群落を作る。
高さ30 - 80cm、茎は細くてやや立ち上がり、
茎の下部は木質化するが、ひょろしとして頼りない。

葉は長さ4 - 8cm、大まかには楕円形、
おおよそは三つに浅く裂けて、さらに粗い鋸歯がある。
表面は緑色で毛があってつや消し、裏面は短い毛が
密生して白っぽくなっている。
ちなみにこの毛はT字型になっている。
基部には短い葉柄があって、葉身から少し流れる

花期は10~11月。ヨメナやノコンギクなどより遅い。
花は茎の先端に単独か、せいぜい2 - 3個だけ着く。
径2.5 - 5cm、外側には白い舌状花が並び、
真ん中の管状花は黄色。舌状花は楕円形でヨメナなどより
ずっと丸みがある。





そう果は長さ1.8mm。


名前は、茎や葉の香りが、中国から伝わった竜脳
(リュウノウジュから採れる精油)という香料に
似ている事に由来する。