晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

百人一首

2009-07-04 20:33:41 | Weblog
 百人一首で遊んだ記憶はあまりありません。従って、歌をそらんじる事もできません。

 京都府長岡京市の「小倉山荘」という名のおせんべい屋さんからの贈り物をいただきました。それは、おかきの缶に同封されていた案内パンフから始まりました。

 そこには、百人一首について記されていました。鎌倉時代の歌人藤原定家が選んだ百首をタテ十首、ヨコ十首に特殊な並べ方をすると、上下左右とも合わせ言葉で一つの隙間もなくぴったり結びつくこと(歌織物)を発見したと語るのは、大阪経済法科大学教授林直道先生。

 この歌織物の右側7列分に詠み込まれたの自然の景色を絵にすると、新古今のふるさと水無瀬の里(現在の京都府長岡京の南)あたりの風景になるとのことです。

 参考として、林直道著「百人一首の秘密」「百人一首の世界」(青木書店)、「芸術新潮」第38巻3号(新潮社)が紹介されています。

 さて、私の引っかかりは、ここからです。

 私の知っている林直道なる人物はもう一人いるのです。その場合、「ちょくどう」と呼んでいました。その林氏は、高名なマルクス経済学者で日共系正統派の大御所です。はたして同一人物でしょうか。青木書店というのが臭います。

 以前なら、あれやこれや調べるのに相当手間暇がかかったでしょうが、今はネットがあります。

 結果。間違いなく同じ方でした。1923年生まれ、大阪市立大学名誉教授でご健在のようです。経済学と百人一首、文武両道とでもいうのでしょうか、どちらも一流なのには驚きました。また、林直道氏を起用した小倉山荘もなかなかのものだと思います。



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